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Q67:パニック障害になって一人が怖い!の乗り越え方

無名さんからの質問


はじめまして。

今年6月から息苦しさや広場恐怖に悩むようになりました。元々躁鬱や睡眠障害がありメンタルクリニックを受信していましたが一気に悪化し、気がつけばパニック障害になりました。


原因と思われることは、元彼と別れる際にショックな別れ方をしたこと、2人で飼っていた犬を元彼に引き取ってもらうことになりペットともさよならした寂しさがあること、元彼から家を追い出されたので新しい一人暮らしの家に引越した環境の変化からきていると思います。

わたしは30代半ばです。
結婚していた時期もあり、離婚しても彼氏がおり、いまとても「一人」が怖いです。


体調を崩したらどうしよう、怪我をしたらどうしよう、このまま次のパートナーが見つからなかったらどうしよう。


とにかく「一人で生きていく」ことに対して不安で仕方ありません。


気がつけば外出した先がすべて怖く、出かけた先だけでなく毎日バイトが終わる夕方以降は高確率で過呼吸が襲ってきます。

発作が怖く、夕方に眠剤とデパス等抗不安薬を一気に飲んで眠るくせがつきました。


寝て逃げているうちに体力はどんどん落ち、疲労も回復しなくなり、足腰に負担がかかっているのか体に痛みが出るようにもなり悪循環です。

パートナーがいない寂しさに圧倒されてしまいます。


友人知人に相談しても「1人を楽しみなさい」「一人暮らしって自由で最高でしょ」と言われますがわたしは一人が楽しめません。発作も怖いし毎日不安で仕方ありません。

朝も憂鬱ですが、仕事が終わって1人がはじまる夕方の憂鬱にも悩まされています。急いでだれか連絡取れないか、携帯をぐるぐる探し、誰と繋がるわけでもなく、つながる勇気もなく必死でSNSを追いかけたり…


孤独です。
とても苦しいです。
冨樫先生、アドバイスをください。

 

 

回答



「一人で生きていくことが怖い」と、この時期に感じるのは、とても辛いですよね。寂しさからくる孤立感は何とも言えないものです。でも、日毎に強くそれを感じてしまうのは、毎日、毎時間のように将来を危ぶみ、思考の世界に浸り続けているからでもあります。

 

しかし心の整理には、必要な時間でもあるのですね。こんな時期は浸りたい気持ちもあったりするものです。

 

こんな時期は、どうしても自分を責めたり、後悔の念なども湧いてきて辛さは倍増です。しかし、そんな自分の気持ちは否定せず、しかしそんな気分でも、やるべきことを淡々とこなすことは大事です。

 

今、現状において日常の当たり前が、満足にできなくて苦しい部分もあるかと思います。何をしていても空虚に感じ、笑うことすらできない。そんな辛い時は、何か秘策を!と願いたいところですが、それは無いのがわかっているだけに、苦しい。

 

しかし、当たり前ができないならば、当たり前をしていく。淡々と。裏技を探すことは時間の無駄となります。人間の心は何かすごいテクニックで変わるほど、単純ではありません。

 

人の心が傷付き、日頃の習慣が崩れたとき、その習慣を愚直に続けていくことで、傷付いた心は元に戻るようにできています。必要最小限の生活リズム、習慣をできるかぎり、崩さないように心がけてください。

 

しかし、そんな対応を抵抗してしまうのは、以前の自分のようにできない、楽しめない、結果を出せないと、過去と今の自分とを比較してしまうからです。優等生な対応をとろうとしない事です。

 

楽しめないと決めつけたり、そして楽しもうとすることはないので、今は今のままで楽しめない状態であっても、何かをしていく、日常をこなしていくことで神経の弾力性が戻っていきます。浮かんで通り、時間の経過に任せることです。

 

現状を少しずつ受け容れていきましょう。

 

楽しめないからやらないではいけません。気分優先ではなく、目的優先で、カラダを動かしましょう。

 

今、ニコリともできないでしょうが、わずかにニヤリとできたら、それはそれでいい。そのぐらいのスタンスでいいのです。そして例えニヤリともできなくても、ともかく体を起こすこと。活動させることです。

 

乗り越えられる人は泣くだけ泣いて、泣きながらも日常のルーティンをこなし、辛いながらもやるべきことをこなしてるだけ。なにも特別なことはしていないものです。いつもお話している「今にある」ことを意識した生活をしていきましょう。

 

ちょっと具体的なヒントを。

日常の生活ルーティンは崩さず、その中で自分の五感をいつもより意識して刺激してみましょう。心の疲労への良い刺激になります。

 

アロマを焚いたり、聴いたことのないジャンルの音楽を聴いてもいいでしょう。スマフォをもって、散歩しながら写真を撮ってきてもいいでしょう。

 

部屋の模様替えや、配色を変えたりして、五感を刺激するのは良いことです。好きなものをじっくり味わうようにして食べるのもいいでしょう。

 

お風呂の入浴剤を変えてもいいですね。歯磨き粉を変えてみたり。部屋着を変えてみるのも、小さな変化ですが大事です。部屋の模様替えも。

 

自分の好みばかりに合わせず、まるで逆を試してみるのも良い刺激となります。

 

読めば誰もが自然とやっていることですが、わかっていても、これをやらずに長い間、思考に浸り続けている人は少なくありません。浸り癖にハマらないためにも、浸っている自分に気付きをいれて(実況中継)いきましょう。

 

脳の役割を過去の思い起こしに、一点集中させるのではなく、分散させましょう。

 

あなたが現状を受け入れずに、過去に思いを馳せている間、神経の興奮は鎮まらず、過去の記憶は拡大解釈され、新たなストーリーが生まれてしまいます。

 

日常を大切にして、少し五感を生かして心の回復を待ちましょう。

 

あなたの苦しみが、無駄ではなかったと思える時が必ずやってきますから。