Q16:晴れない憂鬱感、疲労感へのとらわれ

りさんからの質問


こんにちは。いつもお世話になってます。先日カウンセリング受けたものです。

 
最近、朝憂鬱になったり、夜の時間帯や寝る前も不安感?が増しています。発作が起きそうな感覚というのでしょうか。疲労感だったりです。
 
悪い夢見て汗かいたり、動悸がしたりします。起きても、「まぁどうかなるさー」で、また寝てるのですが起きた時は心地よくないですよね。ただでさえ授乳で眠りも浅いのにこんなのがあると本当にいやです。
 
昨日は赤ちゃん抱っこして10分ほど散歩したり、筋トレしたり、家事でも動きまくったのですが、それがいけなかったのかよくわかりませんけど、原因探しはよくないですよね(笑)
 
なんで不安になってしまうのか、育児も大変な中でこんなことになってる自分にも、イライラしています。
 
あーこんなんで不安なんて馬鹿馬鹿しいわと、思っていても不安になるから余計にです。
ただの愚痴みたいになってますが…
 
子供が3人の育児ストレスになってるのですが、毎日苛々していて、自分はパニック障害で不安がつきまとっていて、ストレス発散もちゃんとできなくて、このままなら生きていくのも憂鬱になりそうです。
 
不安のメカニズムや、YouTubeを手があいたときにみたり、聞いたりしてます。
 
こういう波があるんですかね…
朝も憂鬱になりだしたら終わりなんじゃないかと思ってしまって、実際どうなんでしょう。こういう方もいらっしゃいますか?
 
どんどんひどくならないか怖いです。
私はまだ受け入れることができてないんだなあとは思ってます。
 
伝わりにくい文面になりすみません。
また近々カウンセリングしようと思いますのでお願いします。
 

回答


パニック障害の回復過程は、山あり谷ありです。
 
もちろんわかってはいるでしょうが、それでも、「なんで?」と言いたくなる時もたくさんあるものです。
 
「なんでこんな時に!?」
 
原因らしいことに思いを巡らせば、なかなかな事が出てきます。
 
しかし、それは結果論であり、原因だったとは言い難いことは言うまでもありません。
 
まずパニック発作症状や、予期不安は、大事な場面、大事にしている事柄へ直面している時に出やすいものです。
 
大事な時間なんだから…と、監視状況にあるからです。
 
こんなパニック障害を抱えて辛いのに、そこにきて育児にも辛い身体を引きずってやらなきゃならない。
 
自分が休む時間も、休まるゆとりすら、もてずにストレスは溜まるばかりですよね。
 
どこかに発散できる場もなく、一人悶々…
 
あなたのようにパニック障害を抱えながらの子育てに奮闘している女性を多くカウンセリングしていますが、皆憂鬱さを訴えます。
 
こんな時に考えることは、まさに悪い展開ばかり。
 
そんな事は考えない!と首を横に振っても、そんな思考は止まらず、ますます悪循環になることも体験済みでしょう。
 
そんな状態になるのは、まず自分がいけないんだ!ではなく、病気がそうさせてしまう、そう思わせてしまうということ。
 
どうかご自分を責めたり、反省することのないように。
 
あなたは辛いながらも、葛藤を抱えながらも、やるべき事に、ちゃんと直面しています。
 
だからこその、とらわれです。
 
受け容れは、一つのルール、ものさしです。
 
100パーセントの受け容れなんてものは最後まで不可能です。
 
そこは目指さなくても大丈夫です。受け容れることにとらわれすぎないようにして下さいね。
 
今の辛い気持ちと戦うことなく、ジャッジせず、「今の私はこうです」と受け容れた上で、今日できる、今できることをやっていきましょう。
 
そしてそんな時は「不完全な自分」でしかいられないことを認めていいのです。
 
そんな日は無理しない日と決めて、誰のためでもない、自分のための時間を作りましょう。
 
これからは、前もってそんな日のための、ルーティンを書いておくといいですよ。
 
自分を少しでもご機嫌にすることリストみたいなもので。
 
これが一つの御守りにもなりますし、少しであっても、心地よさに意識が向くものを見つけておくことって大事ですよ。
 
パニック障害の克服への山道は、いっけん迂回してるんじゃないかと思わせるような、足踏み状態の時もあります。
 
そんな時に陥る疑念、自分への苛立ちなどは、山道で言うところの、ぬかるんだ道。
 
そんな道を通る時は、ペースを落としてゆっくり歩き通していけば、また歩きやすい道に出ます。
 
どうか焦らずに。