パインさんからの質問
改善しなければならない事柄に自分も、当てはまるものが多く、見透かされているようでびっくりする気持ちを持ちながら読んでいます。
質問をさせてもらいたのですが、ここまでの冷え性の人間はなかなか居ないのではと思う位の寒がりなのですが、自分でそうした身体を作り出してしまっているのではないかと思うようになりました。
パニックの発作は冷えをすごく感じた時にも出るものなのでしょうか。
回答
冷えが、パニック障害を引き起こしている?
パニック障害は冷えを治せば治る?
時々、健康ネタで言われることですが、あまり因果関係はありません。
もちろん冷えは万病の元とも言われ、冷え体質を改善することは、あらゆる不調からの脱出の基礎の一つだとは思います。
しかしながら、冷えが直接パニック発作を引き起こす要因と決めつけるわけにはいきません。
冷えというより、自分自身が気にしている体調不良感、不快感がたまたま冷えにあって、そうした不調、不快感がパニック発作を引き起こすという体験と、思い込みが結びつけられての事と思います。
これを、私は「原因探し」の罠と呼んでいます。
私たちはつい原因を探れば問題が解決すると思っていますが、この病気に関しては原因を探ることは、かえってとらわれとなり、苦しみを生み出すことになるのです。
たとえば、風邪が…寝不足が…食べ過ぎが…寒さが…暑さが…とあらゆるもっともらしい原因探しの結果、得た答えが、逆に、風邪の季節になると、あくびをすると、食べすぎると、寒い季節になると、暑い季節になると…と、そうした時期、状況を恐るようになり、たまたま起きるだけのものを、かえって複雑にしてパニック障害という病気を悪化させていくことになるのです。
もちろん、私も原因探しをたくさんしてきました。
しかし確固たる証拠もなく、結論は…
「起きる時は起きる。起きない時は起きない」
よって、「起こさないようにするには?」と原因探しをして、備えるのではなく、「起きたときに、どういった対応をとったらいいのか」ここに焦点を絞って回復の道筋を歩んでいかなくてはいけないのです。
この原因探しをしたくなるのも、私も体験者ですから理解はします。
ハッキリ白黒付けたいですよね?
理由がわかれば安心だと思ってますよね?
でも、わかってるはずです。
これも一時的な安心に過ぎないと。
でも一時的にせよ、すぐにでも安心が欲しくなるのも私たち。
でもですね、これがパニック障害を複雑にして慢性化させる大きな理由の一つです。
あなたがこれからパニック障害を克服したいのならば、あれこれと原因を探ることに時間を割くのではなく、「起きたときの正しい対応」を学び、実践してください。
そうした体験を怖れず、受け止めて、浮かんで通り、時間の経過に任せていけば、必ずや快方の道は開けてきます。
10年以上悩み、そして克服して20年以上再発なし。そんな私の体験と方法をブログ、YouTube、カウンセリングでお話しています。
余談ではありますが、ネットを探れば、治療継続中のブログは沢山あります。同じ病気の方のブログは、なにかと参考にもなり、また一つの安心感もあるのかもしれませんが、私的に申し上げて、いずれそれら記事にも振り回されて悪化させている人は少なくありません。
どうかご注意を。