Q20:パニック障害になったら、薬を飲むべきか否か

もふさんからの質問


私は今専門学校に通っています。

今年の夏頃から体調を崩し、色々な検査をした結果パニック障害だと診断されました。
 
症状は日によって違ったりするのですが、急にザワザワしたり息苦しくなったり、体がふわふわしたり、気分が悪くなったり手汗をびっしょりかいたりで、その後に過呼吸を起こして全身の力が抜けてしまい倒れてしまいます。
 
そうなった時に必ず起こる症状は右手の硬直と震えです。この発作が起こったら職員室にベットがあるのでそこで寝るようにしています。薬も貰って飲んでいます。
 
ここまでひどい発作が毎日なのかと言われるとそうではなく、倒れるまでいかずにザワザワしたり気分が悪くなったりだけで終わる日もあるのですが、それさえもが今の私には怖くてたまりません。
 
発作が起こるのが大体が学校なので、毎朝行く前に怖いなと思ってしまいます。怖いと思うのも、発作が起こったらどうしようと思ってしまうのもダメなことなのかもしれないのですがどうしても思ってしまうんです…。
 
発作がおこったらどうしようとか、起こってしまったら自分自身がどうにかなってしまうんじゃないかとか、このまま治まらなかったらどうしようとか、周りに迷惑になっているんじゃないかとか色々なことを考えてしまい、最近学校も休むことが多くなっています…。
 
そこで、発作が起こったら、起こりそうな時どのような対処をしたらいいのでしょうか…。もしあれば教えて頂けませんか…?
 
どうしても誰かに相談したくて検索していたところこちらのブログに辿り着いて勢いでコメントをしてしまいました。
よろしくお願いします。


回答


典型的なパニック障害による、予期不安の症状です。まさに「THE パニック障害」といったところ。まさに今が今後の予後を左右するところです。
 
薬をいただいているようですから、薬は勝手に減薬したり止めたりしないようにしましょう。薬は時に助けになります。
 
「今はまだそんなに酷くないから飲まないでいたい…酷くなったら飲もう…」と考える人が多いですが、それは逆です。
 
そして一旦飲み始めたら、効果は3ヶ月きざみ。
すぐに効果はわかりませんし、飲み始めの副作用で苦しむ人が少なくありませんが、馴染むまではそうした事態も精神薬にはあるのです。
 
あまりに辛いようでしたら、医者に遠慮なく聞いてみることをお勧めします。日本人はどうしても医者に要望を伝えることを敬遠する傾向がありますが、医者の反応を気にするがあまり、合わない薬を飲み続ける事になりますので、そこはきちんと対応してもらうことが重要です。
 
医者とのコミュニケーションは、しっかり取ることが薬をうまく活用していくコツです。コミュニケーションを取ろうとしない医者は早々に見切りをつけて、自分のためにも他を探しましょう。
 
パニック障害を克服するには、急性期にあっては、休養や辛くなった環境から少し離れることをしても大丈夫です。
 
しかし、3ヶ月、半年と慢性期への移行においては、いくら休養をしても回復していく事は、ほとんどなく、逆に避けていた環境もだんだんと、狭くなっていきます。
 
あなたの場合、そろそろ慢性期です。
回避している行動が増えている頃かと思います。
まずは、しっかりとした知識と、どのような過程を辿っていくのかについて理解を深め、やるべきことを、できる範囲内で行っていきましょう。
 
先日の記事にもあげましたが、下記に必須図書をあげます。購入がらまだでしたら、ちゃんと買って読み、理解と実践をしていくように心がけていきましょう。
 
間違っても、「過去を癒します系」、「スピリチュアル系」に傾倒しないようにして下さいね。
 
慢性期に入ったら、少しずつ避けてきた環境に、症状がありながらも身を置いていくことが重要です。
どのようにやっていくかは、人それぞれの環境によって多少変わります。
 
ブログでは一般論でお話していますので、原理原則はブログ、YouTubeチャンネルで確認してください。そして少しでも早い回復をお考えのようでしたら、カウンセリングを数回受けてみることをお勧めします。ブログ等に書かれていることの理解が数段早まりますよ。
 
パニック障害は改善していく病気です。
焦らず着々と正攻法で、歩みを進めていきましょう。