Aさんからの質問
①症状が出てくるとコントロールしようとしてしまい焦ります。
そんな時に思考まで出てくると気付く事よりも焦り、第2の恐怖を作り悪循環。
先生もこんな時ありましたか?
どうにかしようと…まだそんな感じです。
やり過ごす時もあるんですが、出来ない時もあり、出来ない時は、思考まで暴走ネガティブ思考。
ここが重要と思いますが…
まだまだ怖れている自分がいます。
②テレビを見てたら、いつもは見ないお笑い番組で面白いと(笑)久しぶりの感情。自分でも驚くほど…久しぶりの感覚!って思ったら、直ぐに不安感来て焦りまくり、最近、こんな感覚があり怖いです。
回答
過去のご質問の数々もそうでしたが、あなたの場合、強迫的に不安や恐怖感を見つけにいっているように思います。
酷いことにならないうちに、退治しておこうという目論見は、常に何かに怯える事のないように、そして、いざとなったらでは遅いので、前もって見つけに走っているかのようです。
これは「受け容れる」とは、ほど遠い姿勢となります。自ら戦いを挑みにいく毎日ですから、神経が休まる事がありません。
もっと、くるのに任せてください。
それがやってきたときは、その時の自分が対処することです。
今の自分ではないのです。
それを伝えて、「それが、やってきてからでは遅いのだ!」と返すとしたら、少し違いますよ。
やってきてからでは遅いぐらいのものを作り出しているのは、今のあなたの受け止め方にあります。
新しい感覚、慣れない感覚を不安と結びつけている自分に、気付くと共に、それについて強い関心を持たずに、ほっとく。つまりは浮かんで通り、「そもそもの今」に自分を戻しましょう。
わかっているのに、まだ怖くなっている自分をいけない事だと、お考えになっているようですが、わかっていてもなお、恐怖感の放射は起こりうるのです。
そして「コントロールしてはいけない」というのは、絶対にやるな!ではありません。
あくまで道に迷った時の標識のようなもの。
誰もが標識とは逆の方向に進んでしまいます。
戻るべき道を示しているに過ぎません。
大切なのは、早めに逆の方向に進んでいる自分に、ただ「気付く」ということだけです。
ブログ、カウンセリング等で毎回のようにお話しているルールは、守れないのが前提なのです。それは私の体験からモノを言っています。私も含め、誰もがそうなのです。
私たちができるのは、守れなかった時に、守れていない自分に気付きをいれていくことだけです。
そこに反省はいりません。
嘆くことも必要ありません。
「でも反省しちゃうんです…どうしたら…」と言うならば、まだ理解はこれからというところです。
その答えも今回の回答にしっかり書いてあります。少し解読してみてください。
ただ気付きをいれて、自分の今へと戻すことをやっていくだけです。
いい意味で、まだまだあなたには、理解不足なところがあるようです。それだけやるべきこと、理解するべき、のりしろがあるということ。回復はまさにこれからです。行動と合わせて、理解、体得していきましょう。