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Q31:パニック発作を受け容れるとは?

イカさんからの質問

おはようございます。私は子供の頃から嘔吐恐怖症を患っており、富樫さんのカウンセリングや不安のメカニズム等にお力を借りて、日々治療に専念しています。
今日に至るまで、様々な波や発作症状を経験してきたのですが、最近少し変化が表れてきました。
 
まず、パニック発作が来た時に驚愕するのですが、『あ、今発作が来て怯えている自分がいるね、だめだめ、私は今そんな状態を経験しているだけなんだから、とりあえず動ける範囲で無理をせず、ゆっくり行動しよう』と思えるようになってきたのです。
 
それに、そうしておく事が一番楽なのではないかとも思うのですが、その通りなのでしょうか(・・?
 
恐らく他の皆さんも一番恐れている『症状をそのままにしておく事』、私はこの症状を置いておくスタンスを続けているだけでもいいのでしょうか。よろしくお願いします。
 

回答


日々の練習を通して、予期不安やパニック発作症状に対しての向き合い方が変わってきたようですね。
 
今まであなたが取り組んできた練習というのは、予期不安やパニック発作症状を和らげるもの、無くすためにやってきたのではありません。
 
目的はそこではなく、あくまで起きて欲しくない事が起きる事を前提として、その時の対応の仕方を変えていくためのものです。
 
感情的な反応から、すこしでも理性的な対応。
 
これらができてくることは、あなた自身が、予期不安やパニック発作症状に対して、客観的視点で迎え入れていることになります。
 
パニック障害をこじらす誤った治し方は、予期不安やパニック発作症状と戦い、コントロールして和らげよう、無くそうと必死になること。
 
そうではないんです。
 
無くそう、コントロールしようと必死になるから、余計に神経は過敏になり、鎮まるものも鎮まらなくなり、その間に追加の恐怖を自ら付け足していってしまうのです。
 
パニック発作が起きると、反射的な第一の恐怖が湧きてきます。肉体の不快感も伴うため、あっという間に第二の恐怖を付け足してしまい、思考が暴走して、自分自身がアクセルを踏みっぱなしになっていることに気付かなくなってしまうのです。
 
私が自らにやってきたこと、そしてクレアさんの伝えていることは、これら恐怖の元は自分にあり、その渦中での自分のあり方を変えていくことです。
 
それが結果的にあなたが求める、予期不安やパニック発作症状の軽快に至るんです。
 
あなたが言っている、「症状を置いておく」というスタンスはまさに、このことです。
そして、それが「受け容れる」ということです。
 
これからも、パニック発作症状や予期不安があるないではなく、起きているその間に自分ができることをやり、浮かんで通りながら時間の経過に任せていくように心がけて下さいね。