Q33:パニック障害克服を山に例えると

いおままさんからの質問


夏頃に2度目のカウンセリングを受けた者です。

あれからは先生に教えて頂いた事をして、段々と過敏さも静まっていき、平穏に過ごしておりましたが、行っていた病院が閉院する事になり、一気に神経過敏ちゃんがやってきました。
 
今思えばその時に、病院がなくなって不安な癖に、大丈夫。新しい病院紹介してもらった。そこで大丈夫だよ。と言い聞かせていたな…と苦笑
 
先生の言葉を思い出し、その時の感情も思った事も全てを受け入れる!を思い出し、浮かんでくる思いや感情、症状も全て言葉にして、おもしろおかしく実況中継していました。すると以前のぶり返しよりもはるかに早く過敏ちゃんのボリュームが小さくなっているのに気づきました。
 
今でも、またぶり返したらどうしよう。と思っていますが、それも気づき受け入れ浮かんで通るようにしています。
 
私は今までの自分を否定し続けていたのだとやっとわかりました。体からのSOSをずっとそんなことない。なんともない。と受け取らずにいたんだと。
 
不安になったのが、富樫先生がカウンセリングやブログを辞めてしまったらどうしよう。という不安が出てきています。 
 
それも実況中継していますがやはり不安です。後、日常の事に追われて(仕事や育児家事)、行動練習ができていません。
 
行動練習の計画の立て方がイマイチよくわからず、先生はどのようにしていきましたか?
 
とりあえずは、パニックだから。と避けてきた、食べ物飲み物から自宅で挑戦しています。お友達とランチやカフェに行っても、これは食べれないんだよね~(好きなのに)となるのが悔しいし、パニックに染まってる気がしたので、ずっと避けてきたものですがチャレンジしています。
 
ここへ来て改めてですが、先生の方法は本当に治る方法だと改めて思いました。これしかないとまで思います。 
 
以前の私は家の外すら出れず。何メートルずつの行動練習でした。ですが今は仕事もし子供の参観にも行き、友達とランチ、ディナーも行き、LIVEまで行けるようになり、電車も東西で4駅ずつはクリアできるようになり、以前まで怖かったライナー系の電車もこの間5駅乗れました。
 
今回の出来事で私治るわ!とまで思えました。以前はもうこのままでもいいか、普段の暮らしはできてるし…なんて思ってましたが、今はやっぱり治したい!色んなとこに行きたい!大好きなアーティストのLIVEに行きたい!と思っています。
 
富樫先生本当にありがとうございます。
とても感謝しております。
いつか先生と会いたいです!
がんばって克服して会いに行きます!


回答


回復の過程は、山あり谷ありです。
そして、試行錯誤しながら、時にはブレていく自らを修正しながらの高い山への登山です。
 
そんな山に登るにあたり、必要なのはその山に対する知識と装備です。
 
これをあなたは、ブログ、YouTubeで手に入れました。
このツールをいかに使いこなすかが、これから先問われるところです。
 
そして、カウンセリング。
知識と装備は手に入れても、その山への登山経験者が横にいてくれた方が登頂率は高まりますよね?
 
日本においては、カウンセリングは、なかなか根付いていないのが現状です。誰もが「まだ、私には必要ないよね…」躊躇してしまう人も多そうです。
 
で!単独登山…
足を滑らせ、大怪我をしてしまってから駆け込んでも傷はすぐには癒えません。
 
経験者が共にいるということは、歩いていく過程で足を滑らせるリスクが格段に減るということ。
 
あなたは、今それを手にしているんです。
最大限、活用してもらいたいものです。
 
行動計画にあたっては、小さなものからが原則です。
最優先課題を先にやりたい気持ちもあるかもしれませんが、それは意外に今は高い山かもしれません。
コツコツと下から叩いていきましょう。
 
そして私…まだまだ52歳!
現役バリバリ! この仕事はライフワークですから、口が達者な限り続けます(苦笑)心配無用です。
 
パニック障害を克服することで、あなたは自分の辛い毎日から解放されます。
 
そして、それ以上に恩恵を得るのは…
 
あなたの家族、友人です!
 
あなたは今回それをしっかり認識しているでしょ?
 
少しずつ回復が進めば、もっと心置きなく生活に潤いが生まれてくるでしょう。
 
自分も笑顔。
そして家族も友達も笑顔。
そんな笑顔な毎日を、これから先作り上げていきましょう。
 
またカウンセリングを受けてみてください。
行動計画を立ていきましょう。
靴紐を緩んだままでは、登山成功とはいきません。
一緒に軌道修正していきましょう。