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Q57:パニック障害克服の過程で体験する思考の罠

たまごさんからの質問

多少の不快感はやり過ごせるようになり、自信になりました。
 
が、他の読者さんもよく質問されるように、大きな波が私にも訪れました。
 
それからと言うもの敏感、混乱…。
先生のブログや動画、本で復習。
そして実践、やっぱ辛い…悔しい。
 
どうにかしたい、消えてほしい
最近、これが強すぎます。
 
何が怖いって、息苦しさです。
と言うより、敏感になってから、息苦さの感じ方が変わって、かなり焦ります。
 
第2の恐怖を付け加えているからか、息苦しさが強く、本当に吸えない感じになるのです。
家族は吸えてるよと言うけど、私自身は恐怖感が強すぎて、今日はもう息止まるんじゃないか、アドレナリンがずっと出続けて治まらないんじゃないか、私だけ例外な症状が出たんだ…など。
 
もちろん、物語、思考の暴走、第2の恐怖。なことも気付いています。
 
でも、怖いのです(;_;)
 
歩みは止めたくないし、少しずつやって行こうとは思っていますが…
 
でも本当にアドレナリン放出には限度がありますか?本を読んでその時は安心しても、自分がいざそうなると、一瞬で飛びます。
 
回復されたいろんな方の話もぜひ、聞きたいです。
 
よろしくお願いします。
 

回答


あなたは「第二の恐怖」をきちんと理解し、その時々にちゃんと気付きを行っているようですね。
ただ最近、気付いても気付いても、症状をどうにかしたい、消えてほしい気持ちが消えず、ますますそれが強くなり、戸惑っていることと思います。
 
そこにきて大波にももまれ、今までの理解がいったい自分の中でどうなってしまったのだろうか…そんな言葉が聞こえてきますがいかがでしょうか。
 
でも!
 
それ!
 
私もありました。そして皆ここを通っての回復なのです。
 
そしてあなたも例外なく、その道に差し掛かったわけです。
 
そして罠にハマっている…
 
そんなとき、あなたの中に「どうにかしたい」というコントロール欲求が芽生えてきます。
「安全・安心欲求」が欠乏し、それを補うために、コントロールすることで、どうにかしようと躍起です。
 
そして承認欲求も強くなっています。私に確認を求めることで、安心を得ようとしています。私だけではなく、身近な人に大丈夫であることの保証をもらおうと躍起になっていたり、ネットから情報を得て安心を得ようとするのも自分の今を承認してほしい気持ちからです。
 
これらが「第二の恐怖」に繋がることは、すでに随所でお話したとおりです。そしてそれらがアドレナリンの限界を連続的なものとさせ、存続を助けることになるのです。
 
この構図が今のあなたの状況。
そして私を含む、皆が陥る状態です。
いけないことではありません。まず自分の今の状況を確認を取ることは、いつでも大事です。
 
その上で…
今のそんな状態の「あるがまま」を否定せず、「あぁ、そうなのね」と受け容れておくことです。
 
どんな状態であろうと、ポジティブに考えるのではなく、「そのまんま」をそれが「私の今なのだ」と否定せず、覚悟をもって「見る」ことです。
 
これだけの理解をしていても、理解には質もあります。
 
理解をしていても、このような事態に陥ることはあるのです。そのたびに、打ちのめされ感満載になるわけですが、それでもこの道は後戻りできません。止まって、もう一度進路、持ち物、足元確認です。理解の質を高めましょう。深化させましょう。
 
「気付いているのに、できない、できなくなってしまった。気付いているのに、症状がおきる、しかも前よりも!」
 
こうした事が起きてしまうのが、パニック障害であり、この病気が治っていく過程で生じてくる状態の一つでもあります。
 
これがパニック障害なのです。
 
「安全・安心」でありたい欲求が強くなり、「コントロール」したくなります。コントロールは「戦い」なので、戦えば負けて帰ってくることになるのです。そのたびに自分を攻めていては、この先、身が持ちませんよ。
 
こんな状態になったときこそ、思い出してください「浮かんで通り」「時間の経過に任せる」事を。
 
こうした事が起きると、悪化だとか思う人もいますが、それは経過の一部です。正しいやり方をしていれば悪化には至りません。
 
焦らず、戦わず、そのままにできることを淡々に行い、症状、不安感には「こんにちは」(こんにちはを知らない人はYou Tubeチャンネルの「講義動画編」で)。よくよくYou Tube動画を見ていただくと、回答はそこにもあります。
確認してみてくださいね。
 
あなたは「第二の恐怖」への理解はあるようです。気付きも頻繁に行っているご様子。
しかし、わかっている人だからこその罠。
 
「あれー!?わかっているのに、わかっていたのに、なんでぇ!?」が自らに焦りを生じさせ、プチパニックになっている状態です。
 
あなたは回復の軌道にのっているのですから、もう一度復習をしましょう。抜け落ち、忘れているところがありますよ。確認してみてくださいね。