Q64:抗不安薬、頓服の使い方

ハッシュパピーさんからの質問

初めて メールさせて頂きます
数年前 フルタイムの仕事と軽度の発達障害を持つ子供を含むワンオペの子育て、 義理両親との二世帯 に心身共に疲れていたのを騙して生活をしている中、仕事に行く途中 乗車していた電車が数分止まり、そこから 不安症 パニックになりました。
 
自分で治そうと思ったのですが、やはり専門医にと思い近くの(区の担当医だったので)病院に行ったら薬を大量に出されたので止め、森田療法を主としている遠くの病院に変えました。
 
そこは、落ち着くまで薬は出すけど、 「不安とは自分で作り出すもの」その考え方を変える為、電車に乗るんだよ。と叱咤激励をしてくれ、その先生に会うと急行電車が乗れるくらいになりました。
 
ただその先生もご高齢で引退し、違う先生が来られたんですが、「不安時に薬を飲んで 日常生活に支障が無ければ問題ない」という先生で、考え方につられて薬を服用するんですが普通しか乗れず、子供と遠方に遊びに行けません。
 
また生活の中で出てくる突発時に薬を飲んでしまうという「楽をする」自分が出てきました。
 
一番は自分の考え方や行動でより良い方向に行ければ良いのですが、もう一つ病院を変えた方がいいのか悩んでます。
 
私自身 治したい=薬 とは 思っては無いんですが、やはり薬を飲むと「 楽 」なんで逃げてしまいます。
 
わかりにくい文面で申し訳ありません。
恥ずかしいのと 何を言われるか恐怖なので記事にされたいとは思っては無いんですけど…


回答


生活の中で、突発的な発作症状や、慢性的な予期不安があれば、薬を使ってしまうのは無理ないんですよ。
あなたにとっては薬も効いているのでしょう。それで生活の質が上がれば、それはそれで良いではないのか?と言ってくるお医者さんのアドバイスも一理あるのです。

実際、自分に合う薬が見つからない人が多い中で、合う薬が見つかれば、それを適宜使いながら、(増やさないように注意しながら)日常生活を送っている人も少なくありません。

ですから「完治」も解釈次第で、薬を使ったんじゃ意味がない…と感じるなら、薬を使わずに治していく方法はあります。

一方で薬を使いながらでも、少しずつタイミングを見計らって、減らしながら、やるべき事をやっていくことで、いつの間にか薬を使わずとも、できること、行けるところが増えてくる場合もあります。

薬については捉え方次第で、敵にもなりますし、援護してくれる頼もしい相棒にもなるんですよ。

お子さんとの行楽を、薬を使わずに頑張って完治するまで先延ばしというのもおかしな話でしょう?  

明日にでも薬を飲んで、お子さんと行楽を楽しむことは、成長の早い子供にとって貴重なお母さんとの時間でしょう。

薬を飲んでいい日があってもいい。そんな日はあなたにとって、大切な日なのでしょう? そんな時こそ、薬の出番なのではないですか?

もう少し、薬については緩くとらえていいと思いますよ。少し自分をストイックに追い込みすぎている印象を受けるかな…

はたして叱咤激励する人がいなくなったから、遠方に行けなくなったのかな?

だとしたら、今回の回答はますます遠方への足を遠のかせる事になりますね。

でもね…違うと思いますよ。実際は薬を飲みながら行動練習をし、時に飲まずに練習をする事を通して、不安や恐怖は思考が作り出すものということがわかってくるのです。薬を飲んでも行動練習を計画を立ててきちんと行いましょう。

甘えてしまうことは、人間だもの当たり前。
このまま、どんどん甘えてしまうのが不安なのかもしれませんが、そんな人がこのブログに質問を投げてはこないでしょう。

薬を使ってしまうと、今ひとつ、以前のような勢いが出ないで悩んでいるのであれば、そんなモチベーション的なものをアテにしないで、薬を飲みながらでも、また飲まずに、どちらでも良いので、行動に踏み出しましょう。

パニック障害を克服するにあたり、戦ったり、逃げたり、時には意気消沈し、やる気が起きたり、起きなかったりと、心は騒がしいものです。
病院は変えたければ、変えてよし。

しかし納得のいく病院を見つけるまで、フラフラするような生活スタイルになびかないようにしましょうね。

一人ではなかなか…と思うのであれば、カウンセリングを定期的に受けていただければ、あなたにあった行動練習の計画を立てていくことができますよ。