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Q65:飛行機、電車、車に乗れない!乗り物恐怖症の克服について

なおみんごさんからの質問

はじめまして。
パニック障害歴5年の44歳です。
とがし先生のブログに出会ってからたくさんの気づきをいただき、本当に助けられています。
 
私の症状は突然襲ってくる息苦しさで、窒息して死んでしまうのではないかと思えるほどの苦しさが主なところでしたが(閉鎖的な空間、ひどい時は自分の家でも)
 
現在は予期不安や発作症状は日常生活ではほぼなくなり、1日3回各1錠+頓服から始まった薬(抗不安薬の1種類のみ)も1日1錠のみで大丈夫になり、普通に仕事に家事に育児にこなせるようになっています。
 
さて、前置きが長くなりましたが相談内容です。
主人がこの度上海に単身赴任することになりました。
 
主人の生活が落ち着いたら7歳の娘を連れて上海に会いに行きたいと思っているのですが、まだ乗り物に対する苦手意識が大いにあり飛行機に乗るのが怖いです。
 
昨年、身内の結婚式で東京から京都までの新幹線約2時間半の旅は頓服を飲んだら問題なくなることができました。
 
私の感覚としては新幹線は万が一の時でも次の駅で止まるから少し安心感もあります。でも、飛行機は一度乗ってしまったら最後、到着するまで降りられませんよね、、それが怖くて一歩が踏み出せないのです。
 
何かアドバイスを頂けると助かります。よろしくお願いいたします。
 

回答


少しずつ辛い症状への、とらわれが減ってきているご様子。薬もだいぶ減ったんですね。かなりブログも読み込んで理解を深めてこられたのでしょう。私としても嬉しい限りです。
 
不思議なものです。こうして良くなってくる人を見てくると、決まって次のステージが与えられるようになっているようです。
 
ご主人の単身赴任も、あなたのステップアップのための試金石(ある物事の価値、人物の力量を見きわめる試験になるような物事)であるような気がします。
 
今のあなたが第一歩を踏み出すには、どうしたらいいのでしょうか。
 
まず改めて押さえて起きたいポイントは、どんなに根拠があろうとも、今の恐怖は「今のあなただからこそ」の恐怖であるということです。上海行きは明日なのでしょうか? まだやれることはあります。
 
そして、今の思考上での恐怖と、その日の現実の恐怖はまた別物。
 
「現実の恐怖は思考上での恐怖より、ずっとやさしい」
 
今考える恐怖は、今日、そして今この時間での、あなた自身の思考によるもの。当日はずっとやさしいはずです。
 
あなたの中で新幹線と飛行機を比べて云々…とありますが、これもあなたが決めた物語です。思考の世界での解釈である事を確認してください。実際、以前新幹線に乗るときにも、なんらかの物語があったはずです。それでも乗ったら乗れたという体験を得ているでしょう。
 
ほら!現実はやさしかった。
 
真実は物語(思考)の中にはありません。
現実の世界にしかありません。
そして飛び込んでみないと誰も何もわからない。それが現実の世界です。
だから怖い? 違うのです。
恐怖や不安は物語の中にしかありません。
 
そして思考での恐怖による対処はできません。しかし現実に味わう恐怖は、ちゃんと対処できます。対処できなさそうと思うのは思考上での恐怖を何度も繰り返し味わっているからに過ぎません。
 
現実はやさしい。
だから対処はちゃんとできます。
 
飛行機に乗ったら、たしかに終着地までは降りれません。新幹線のように途中下車というわけにはいかないでしょう。万が一を考えたら、確かに新幹線よりリスクが高く見えます。
 
それが起きたら、降りれない…と考えるより、起きたときに、「どうするんだっけ?」。
 
あなたはそれを学んできました。
それを試すべき時がきたのです。
そして、それは大丈夫です。
以前のあなたではありませんから。
 
ご主人の門出を、祝ってあげましょう。
上海に行って、なにしようか?