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Q71:諦める、降参してみることの効用

まゆさんからの質問

 

先生こんにちは。
落ち着かなくなったり嫌な感じがしたり何かしらの症状がありながらも、電車で毎日一時間通勤したり、遠出をしたり、症状があるだけで怖いことはなにもなくなんでもできています。

ですが最近寝ることが怖くなってしまいました。
寝ようとすると心臓が止まった?ような時間が止まった感じがしてびっくりしたり、寝入り端に頭や心臓がふわっと浮いた感じがしたり、頭の中で落下していく感じがしたり、眠いのに症状のせいで寝れず、症状を繰り返すことで目が冴えてきてしまい…というのがここ最近続いています。

もう寝るのを諦めてぼーっとしてると最後には眠りについているのですが…なんだか辛いなと最近思っています。

こういう症状の人もいますか?


回答


答えは出ていますね。
あなた自身が答えを出しています。

「寝るのを諦めること」

これが答えです。
これは、眠れなくなっていることを「受け容れる」というスタンスなんですね。

しばらくは眠れないのかもしれないけれど、眠れたら、そのまま眠れているだろうし…って感じで、それまでは、色々と湧いてくる思いや気分もそのままに浮かんでやり過ごしておきましょう。

「寝るのを諦める」には、こうしたやり取りが含まれているのです。

あなたは何を怖れているのか?
眠れないことで、どうなる事を怖れているのか?
そして、それは過去味わったことがあるのか?
それはどのぐらいの確率で起きると考えているのか?
あなただって、それが事実とは程遠いことを考えているだけだということは、わかっているはず。

あなたは書いています。
「心臓が止まったような、時間が止まったような感じ」
「心臓がふわっと浮いた感じ」
「頭の中で落下していく感じ」

すべては、「〜のような感じ」を怖れているだけです。

パニック障害の人は、こうした「〜のような感じ、感覚」に怖れを抱いているのであって、事実に怖れているのではありません。

なぜならば、あなたが思うところの事実は、ほとんどが起きたことがないのですから。あなたはどこかで、眠れなくなったら、私にとってジ・エンドだと、以前から心の中で思っていたかもしれませんね。

眠れないことが何に繋がるのか・漠然と考え、そうなることを密かに怖れ、症状と共に生活をしてきたかもしれませんね。

だとしたら、今回の事は起きるべくして起きました。種を植えてきたからです。もちろん、そんな事はない!と思うのであれば、私の思い過ごしですね。

どちらにせよ、あなたの日頃、重ねていく言葉、思い、妄想が、「ある感じ、感覚」を引き起こし、やがてそれは起き続け、続けばそれは絶対!となり、ますますとらわれていく悪循環へと進んでいきます。

今までの他の症状と何ら変わらない構図です。
他の人も多い症例です。過去、私にもそれは起きました。
そして最終的な結論としては、ジタバタしないで、今は「寝るのを諦める」ということ。

私も当時、そのように結論を出しました。
そして、それは正しいのです。諦めとは違います。
「戦わない」ということです。

その間、湧いてくるあらゆる想念、症状にもジャッジせず、しばらく待ちの姿勢でいてください。
あとは、あなた自身の心身が勝手に動いていきます。
こうした時は自分でどうにかしてやろうと試みない事です。

こんな時こそ、四つの原則の適応です。
「直面する」
「受け容れる」
「浮かんで通る」
「時間の経つのに任せる」