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Q72:パニック障害克服の障害になる「波」への対処方法

ピノさんからの質問
 
 
回復期にたまにある、大きな波。
前にも経験し、その時は罠にはまり、落ち込み、先生に、今日はそんな日、ジャッジせずに。とアドバイスを受けた事もありました。次のお試しは浮かんで通ろう。と決心。
 
日常の小さな不快な症状は、それらと共にやり過ごす。ということが出来るようになったのです。
成長したなぁ!と実感するほどです。
 
ただ、大きな波(お試し)はそう起こるものじゃなく、たまーに来るので、罠にはまりやすいのです。
 
先日それが起きました。
休日、家族とお出掛け。
近くの大型ショッピングモールへ行く車内で、なんか息苦しくなり、軽く症状に挨拶を。
 
でもいつもと違う、とらわれが生まれ、少しずつ大きくなり、夫に、ちょっとコンビニ行こ~と言い、言った途端、なんかこわい!早くコンビニ行って!っと夫に当たってしまいました。それからはもう最悪で最悪で(汗)
 
コンビニの店内で実況中継をし、先生の言葉や本の内容を思いだし。それでも思考は、こんな状況じゃ何もかも無理、こんな怖いの久しぶり、今日は帰らなくちゃ。と大暴走!
 
息苦しさと、恐怖感が凄かったです。
初期のような強さに感じました。
助けて、死んじゃうとまで思いました。
 
車内に戻るも、恐怖感が止まらず、もう帰る!早くして!と取り乱しの連続。子供にも心配かけちゃいました…
 
情けない母親だと自分を責めました。
 
でも夫と話してるうちに、少し冷静になり、なんか情けなく、悔しくなり、結局、家には戻らず、大型ショッピングモールやお出掛けを楽しみました。
 
このまま帰って嫌なイメージにしたくなかったのです。お出掛け中は打ちのめされたような、やってしまった感はありましたが、恐怖感は消えていてリラックスモード。
 
こうなると、さっきの自分が嘘のようで…
でも、あの時の自分は恐怖感でどうしようもなかったのも事実で。
 
今日はそんな日なだけ。
ジャッジしない。
浮かんで通る。
第二の恐怖を自分で加えない。
が、全部飛んでしまいました(汗)
 
あの大きな波の中、その時どう動くか。対応するか。
 
という言葉を思い出しでみたのですが、そんなの無理~不可能!となりました。でも、私はどんどん進みたいです!ここまで来たのですから(><)
秋には旅行にも行きたいし、子供の行事もたくさんあるし。楽しいことたくさんしたいです。
 
先生はお試しのこの難しさを、どのようにして乗り越えられたのか、改めてお聞きしたいです!
また先生は、おさまりが悪く感じたことはありましたか?
 
やっぱりこれは、症状を消そうと必死になっていたからでしょうか。よろしくお願いします。
 
 
回答
 
 
このご質問を読んで、共感しない人はいないでしょう。
 
皆、同じような体験をし、同じような気持ちを感じたのではないでしょうか。
 
もちろん過去の私も同じです。そして、それは何度となく繰り返されました。
 
パニック障害克服は、「波」との戦いでもあります。
 
「波」はうまくいっていた事だけではなく、元々は大丈夫だったことにさえ、被ってくる時があります。
 
そんな時は、失望もしますし、モチベーションも下がりがち。ここで頑張らなきゃと躍起になっても、もはやその「波」との戦いで、心身ともに疲労困憊な時だってあります。
 
「波」を起こさないようにする方策はありません。回復には必ず通る道です。このルートで足腰が鍛えられ、「波」への踏ん張りが身に付くのです。
 
ですから神様のお試しを含む、「波」への対応は必要不可欠、必ず起こるもので、その時の対応いかんで、予後が変わっていくことを忘れないで下さいね。
 
さて、あなたは自分をよく分析されていますね。これだけ引いた目線で、事後であっても振り返りができているのは、日頃の練習の成果であり、だいぶ回復も進んでいるのでしょうね。よく頑張ってきましたね。
 
しかしながら、ここにきて思いもかけなかった、しかも大波に見舞われてしまったために、気持ち的に落ち込んでしまったんですね。
 
今回の「波」は理由なくして起きている事ですから原因探しは必要ありません。みなさん、ここで間違いを犯します。前とは違う状況、発作症状のぶり返しが、ほかに理由があるのでは?と勘ぐってしまい、分析することに必死になります。
 
この原因分析の時間こそ、神経過敏を存続させてしまう事になるのです。
 
「今日はたまたまそんな日だった」
 
この一見して頼りない理由のように思えますが、実はこれが事実です。
 
そしてあなたが悪いわけではありません。事は自然に起きた…ただそれだけ。
 
そして今回の対応についてですが、どうすればよかったのかは、あとで振り返って、あなたには分かっているはずです。それは文面にも表れていますね。
 
よっぽど悔しかったのでしょうね、そのまま帰宅せずにお出掛けを楽しまれたとの事。
 
これは正しいあり方ですよ。よく気が付きましたね。昔のあなたなら、そうはいかなかったのではないでしょうか。これもあなたの努力の成果です。
 
パニック発作症状の波は、今後も起こるでしょう。でも毎回の波であなたは鍛えられているのです。次回も容易に転覆するかもしれないし、そうではないかもしれない。
 
しかしながらそんな結果にとらわれずに、その過程の自分自身をよく観察してください。この観察力が鍛えられると、いずれは突然の波に襲われてもなお、俯瞰して自分をある程度冷静に眺めることができるようになるでしょう。
 
おさまり悪さは、あなたの中の「不完全さ」への嫌悪感、「先行き見通しよくありたい、あるべきだ」という信念からくるのではないでしょうか。
 
イレギュラーな事のなかにこそ、人生の妙味が含まれているもの。
 
決して楽しい出来事とは言い難い、今回の出来事ではありましたが、これも人生の旅の一部。
 
こんな時は戦わず、浮かんで通り、時間の経過に任せておきましょう。
 
今は「ジタバタ」する時ではありませんよ。
 
秋に向けて旅行の計画でも立てて時を過ごしましょう。
 
ケ・セラ・セラ。