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Q92:パニック障害になって夜が怖くなった人への処方箋

s.yさんからの質問

 

カウンセリングを一度受け、実況中継を毎日真剣になり過ぎず実践しております。

 

まだ神経は過敏なのですが、少しずつ自分を客観視して観れてきている気がします。けれど夜になるとほぼ毎日頭に違和感を感じそこから動悸を感じパニックになりそうになります。

 

もちろんそこでも実況中継をしています。そして夜にパニックも自分で発作を起こしてる事に気づいてますが、ほぼ毎日パニックを感じているので、とても疲れます。これをいつまで私は続けるのだろうか?と考え、落ち込みからか強いダルさを体が感じて夜は身動きがあまり取れません。

 

なので夜は楽になりたいから頓服の薬を服用しようと思うのですが、服用すると症状が和らぎ行動練習も出来なくなるのことと、依存したくないので服用してないのですが、このやり方は間違っていますか??お答え頂けると幸いです。

 

 

回答

 

 

「夜」という時間を不安に感じてしまう人は、少なくありません。

 

夜という時間に、前には無かったイメージ、観念が積み上げられ、今に至っているのです。

 

そして夜を意識すると、そのイメージ、観念がフワッと湧いてきて、条件反射かのように不快な症状に見舞われます。

 

ここで大切な事は、「夜は、以前と何も変わっていない事」。

 

変わったのはご自身の「夜」。

その夜に潜むイメージ、観念。

それが不安や怖れを助長しているということです。また「これを私はいつまで続けるのだろうか」も同様です。

 

では何に対して実況中継したらいいのか。

それは夜がやってきたときに、湧いてくる不安の元。つまり、これらイメージ、観念に対してです。

 

どんなイメージ、観念があるでしょうか?

その根本、行き着くところには、「自分を自分でコントロールできなくなったらどうしよう」です。

 

コントロールできないということは、自分の安全、安心が保証されないので、平静をできるだけ取り戻したいんですね。

 

この仕組みはしっかり押さえておきましょう。

 

とは言うものの!

 

もはや夜という時間に気付いた時点で、イメージ、観念を意識するより早く、身体に不快な感覚が出ますから、余計に不安や焦りが出てきます。

 

こうなったとき、実況中継としては、「私は今、頭に違和感を感じていて、どうにかしたい気持ちがあることに気付いています」が一つの例。

 

これは表に見える事実をありのままに、実況中継している例です。

 

そして、もう一つの実況中継は「私は今、自分が作り出したイメージ、思い(観念)に振り回されて、不快な感覚になっていることに気が付いています」です。

 

外側の事実と内面の自分の中の「事情」に適宜、気付きを実況していきます。

 

夜の不安に対しての頓服の使用ですが、あまりに辛い時は仕方がないですよ。それによって練習の意味がないと考える必要はなく、先ほどの実況の文言を空で言ってみたりして慣らしておくこともできるでしょう。

 

また夜に疲れを感じてしまうことの理由に、もしかしたら実況中継を、症状をコントロールしようとする事に使っていたり、気を紛らわすために連呼してやっていたりすることも実況中継のあり方としては、少々正しくありません。

 

あくまでイメージ、思考(観念)に引きずられて、「今ここ」の世界にいない自分に気付き、そして「今ここ」に自分を引き戻すことにあります。

 

実況中継を症状や不安をコントロールすることに、躍起になって使わないように気を付けて下さいね。

 

また次回のカウンセリングでも、この件含めてお話をしていきますね。