Q96:神経過敏からくる「言葉」へのとらわれ

momoさんからの質問

 

とがしさん、こんにちは。いつもブログ、ユーチューブを繰り返し見ています。カウンセリングでもお世話になりましたが、私は頭の緊張感にとらわれがあり、日常生活が怖くなったりしています。

 

ここ数週間大きいのが「てんかん」という言葉へのとらわれです。

 

たまたまインターネットのニュースで、てんかん発作で亡くなった人の話を見てしまい、「怖い、もし私もてんかんだったらどうしよう?てんかんになったらどうしよう」と囚われがひどくなってしまいました。

 

すると、知り合いの人にてんかんの人がいるという話題を聞いて、更に怖い・・と妄想がはじまり。

 

もともと予期不安がここ数ヶ月強く、頭のなかの緊張感や不安感は大きかったのですが、ふと「てんかん発作」という言葉を思い出してはパニックになりかけるような日々を過ごしています。

 

私は脳波の測定はしたことはありませんが、脳のMRIなどは異常なしでした。

 

こういう場合、どんなふうに乗り越えるべきなのか、病院に行って検査をしたほうがいいのか。。

とがしさんの意見を教えていただきたいです。

 

よろしくお願いします。

 

 

回答

 

 

パニック障害になると、神経が過敏になるために音や、匂い、言葉などにひどくとらわれる人がいます。

 

「てんかん」という言葉からイメージされる言葉を書き出してみましょう。

最終的には「死」そのものへの怖れへと結論付けされるでしょう。

 

「死」は避けられないものです。

そして「死」はコントロールする事ができません。

 

さて、そんな事は言われなくても誰もがわかる事です。

ここで引き合いに出した「死」は単なる方便です。

 

つまり自らをコントロールできない状況に陥ることへの怖れが「死」にはあり、そして今あなたが感じている「てんかん」にも含まれているのです。

 

あなたは罠にハマっています。

 

コントロールできない事をコントロールしておきたいという、所詮無理な事と戦っているのです。たまたま今回は「てんかん」という言葉にハマっているだけですが、また何か他の言葉に引っかかる可能性があります。どうしたらいいのでしょうか。

 

「〜になったらどうしよう」という言葉は必ず付いて回る常套句。

 

まずこの言葉に「気付き」を入れましょう。良いか悪いかのジャッジはいりません。

その時点で思考の罠にハマり始めているのです。そしてこの先、これは頭の中で繰り返されていくのです。この経過を辿る自分がいる事を自覚しましょう。

 

全ての不安、怖れは自らの頭の中で作られ、頭の中でよからぬ事が引き起こされ、それが後々の予測へと変換され、繰り返されるだけ確信へと格上げされていくのです。

 

パニック障害の人は例外なく、コントロールできない状況を怖れます。コントロールできないものを怖れるのです。

 

そして、それを探し続けます。いつも身の回りにそれがないか、それが起きないかとヒヤヒヤして監視活動をしているのです。その事態を監視する代わりに、そんな自分を観察して「ハイ!カット!」と一旦停止しておきましょう。

 

病院については、気になるのが止まらないのであれば、一度行って調べてみて、何でもなければそれで良し、おしまいにしておきましょう。