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Q99:夜中に起こるパニック発作への対応法

M.Iさんからの質問

 

とがしさん、こんにちは。

カウンセリングのおかげで結婚式を乗り切れたのが昨年のこと。新しい土地で、こちらのブログを拝読させていただいています。

 

さて、ご相談です。

最近、1日に1度、1錠の服薬をやめました。

 

主治医からはいつ薬をやめてもいいと言われています。

長年ずっと服薬してたので勇気がいると思いきや、コロナで受診が遠のき、今に至ります。

 

しばらく平気だったのですが、先日の夜中、発作に襲われました。

 

夜中に目が覚めて、急に気持ちが悪くなり、歯がカタカタし始めました。

 

私は「歯がカタカタするのは初めてだ」「気持ちが悪い、吐いてしまう」「怖い」と思考が暴走する一方で、

 

「寄せては返す波、いずれ発作は終わる」「歯がカタカタしてることを体験してるところ」「めっちゃ焦ってることに気が付いてるよ」と言いながら、「対面し受け入れ通りすがる」を心がけました。

 

薬を飲まなくてもそのうち発作は弱まり、発作のショックはあったものの、その後とりあえず眠りにつきました。

 

次の日、ショックと不安はありました。薬をやめたからかもと、原因も探りました。お試しに見事に引っ掛かり、「あー、まだまだなのかなぁ」と落ち込みました。

 

でもここで一つ選択肢として、「完璧な体調をあきらめようかな」とも思ったのです。完璧な体調は気持ちがいいけど、パニック障害ではない人も完璧な体調の日なんて、そんなに多くはないのでは?と。

 

発作後、得体のしれない漠然とした不安やスナイパーとしての緊張感はあります。それに気が付いては「あー、はいはい」と声をかけています。それでも不快で嫌なのも確かで。

 

完全に、とがしさんのアドバイスの通り出来てはいないけど、なんとなく実感を伴って、意味が分かってきた感じがあります。こんな感じでいいのでしょうか。取り組み方の方向性等、ここまででアドバイスをお願いします。

 

また、私は発作では必ず吐き気があります。嘔吐恐怖が強いのだと思います。嘔吐恐怖についてはあまり記事が多くないのですが、とても参考になり拝読しています。嘔吐恐怖を治したいのですが、パニック障害が収まってくれば、治るのでしょうか。食事などはおいしくいただけています。これについてもアドバイスをお願いします。

 

 

回答

 

 

結論から言うと、今回の夜中の出来事は、夜中という時間もあって、あなたにとっては、大変なインパクトだったと思いますが、たまたま夜に起きただけであり、昼夜問わず、回復の過程ではこのような事は何度か起きてしまいます。

 

これが神様のお試しであり、はじめのうちは以前よりも症状が強かったり、今までとは違う状況で起こることすらあります。

 

十分な理解をしているところに、こんな事態が起きたら誰でも、歯もガタツクというものです。

 

しかし、あなたはそんな仕組みに気付き、必要な対応をしました。見事なものです。以前のあなただったら、ここまで客観視できなかったでしょ? 拍手!

 

当然、落ち込みもするでしょう。でもここでその落ち込みに長居する必要はありません。

 

「出来事を体験した私」がその時にいただけです。

 

不安が「あなたそのもの」ではない。一時的な「体験」としてとらえてください。

 

 

あなたは、今回の体験を通して、「完璧な体調」に執着している自分が、とても不自然な事ではないかという事に心から気付きました。

 

このモノの見方は大切です。消極的なあきらめとは違うのです。

「執着しない」という態度は回復には必要です。

 

この見方ができると、「浮かんで通る」事の意味が理解しやすいものに変わりますね。

 

取り組み方は正しいですよ。この先の神様のお試し、あらゆる予期不安、嘔吐恐怖についても、やるべき事、みるべき本質はどれも変わりません。なのであらゆる事に応用をしてみて下さいね。パニック発作に対する、それら取り扱い方を実生活でこなしていく過程で、嘔吐恐怖についても、回復していることに気付くようになっていくでしょう(もちろん外食など練習はしてくださいね)

 

「思考を暴走させないように!」とあまり懸命になり過ぎず、思考が暴走していようが、その状態に客観的に気付けていること。そして気付きながらも、その状態を消そうと必死になることなく、しばらくその状態と共に、今やっていることに意識を戻し、浮かんで通り、時間のなすがままに、生活をしましょう。

 

カウンセリングでお話してきた事を、100パーセント実行!なんて気張らなくてもいいんです。

100%の結果を出そうとしないことです。自分の期待に沿わないことも少なくないのです。

日頃の成果をあまり評価しすぎず、次の日に繋げず、「今日の体験」としてだけ受け容れていくようにしましょう。

 

「強い関心を傾けるところが、今そこなのか?」

 

あなたの日頃の関心の向けどころが、あなたを作り上げます。