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Q103:強迫性障害はなかなか手強いです

もちたろさんからの質問
 
わたしは、パニック障害で、家にいる生活を送っています。症状は、乗り物に乗ったときや、人混みで動悸が起こります。
 
ですが、少し前から、なんてことないことが気になるようになりました。映画をみてても、なんて言ったのか気になって、巻き戻してみないと気がすまない。といった具合です。
 
巻き戻してみないと、死ぬんじゃないか?ぐらい思ってしまい、くだらないとはわかっていても、不安でたまらなくなり、取り憑かれたように何度も巻き戻してしまうので、映画をみるだけで疲れてしまいます。
 
カフェに行ったときも、忘れ物がないかな?など一度気になると気になります。気になった自分に不安になります。一週間前に、町に練習で行ったときに、この癖が大きくでてしまいました。
 
カフェの看板になんて書いてあったんだろう?と何度も戻ったり、道にあるマークを踏まないと気がすまなかったり、わたしって頭がおかしいのかもしれない、と思うとさらにパニックになり、でもそのまま帰宅して気になって、眠れないぐらいになったらどうしよう!と何度も取り憑かれたように戻ったりして、帰宅する道のりだけで、とても疲れてしまいました。
 
この症状は初めてだったので、いつもの単に電車や人混みで動悸がする対処(浮かんで通り過ぎる)が通用しなくて、ひどくなにかが気になる場合は、どうすればいいのかわからないです。
そして、あの現象は、いよいよ頭がおかしいのかもしれない、、と思い、帰ってからもそのことばかり考えたせいで、大事のようになってしまい、ほんとにいま、悩みの種となりました。
 
今の対処は、気になることを見つけて不安になったら、通り過ぎる練習練習!!と言い聞かせています。
 
気になることを戻って確認したりするほうが、不安が大きくなるから、気にしない練習だわ!と言い聞かせるほうがマシな気がします。
 
なんてくだらないんだろう、と思うのですが、くだらないとか、人の目からみて変な人だなとか思うほうがよけい、不安が膨らみます。気にしないでいいようなことを、気になってしまい不安で混乱したばあい、どんな声掛けを自分にすればいいでしょうか?よろしくお願いします。
 
 
回答
 
 
パニック障害になると、症状や予期不安を毎日のように監視活動し、あれば戦い、戦えば負けの繰り返しとなります。それが神経過敏を助長することになります。
戦うことは避けられずとも、戦っていることに気付き、戦い方を変えていく…そうしたスキルをブログ、YouTubeではお話ししてきました。
 
神経過敏から様々なとらわれが起き、その最も多い症例として「強迫観念」があります。症状としては、あなたが訴えるような状態です。気になるものが徐々に増えてくるのです。
 
まず「こんにちは」をしましょう。そして、そうした確認行動を反射的に取らないことが原則です。気になってしまって、すぐに確認行為をするのではなく、実況中継を入れましょう。
 
「私は今、●●が気になり始めて、確認し直そうとしている自分に気が付いています」
 
力尽くで抑え込もうとせず、そして反射的に行為を取らず、その前に実況中継をして、自分のあるがままの今を観察する時間を少し取りましょう。
やってはいけない…と強いることは強迫行動を増やすことになり、かえってよくありません。自分を安心させようと説得工作するような、言い聞かせはよくありません。
 
今はやってしまっても罪悪感にとらわれず、ただ反射的にやらないこと。そしてその確認行動を何度も繰り返さないことです。強迫性障害は、体験者にしかわからないほど苦しく、そして間違った対処は、症状を長引かせてしまいます。
また回復への抵抗から、自らが無意識のうちに作り上げている症状ということもあり、根深い問題を抱えていることが少なくありません。
 
もし心療内科等に通われているのであれば、きちんと診察を受けることをまずはお勧めします。そして定期的なカウンセリングなどを受け、自力でどうにかしようとしないことが大切です。