さんさんからの質問
こんにちは。カウンセリングを数回受けて、毎日言われたことを実践しております。1か月前に比べると半分?くらい症状が楽になった気がします!!
パニックの大波も抵抗せずに少し冷静に居れて、その経験から予期不安も前より減ったと思います。しかし夜になると自分でもよく分からない感情になり、恐怖感や、コントロール不能感があり、パニックになりそうになります。パニック発作は怖くない経験をしているのに、まだ本当は無意識では怖いと思ってるのでしょうか?
怖くないと思い込もうとして早く治りたいのかもしれません。いずれにせよ自分としては次のステップにいったほうが良いのか?それとも今まで通り受け入れ続ける事が大切ですか?
回答
少しずつ症状が楽になっているとのこと。それは良かったですね。
楽になったというのは、症状の受け止め方が変わったからに他ありません。
そうした結果は次の事が理解、実践できていないといけません。
「症状があるかないかではなく、それがあった時でさえ、どのようにしてそれを受け入れて、浮かんで通り、その間、多少の不快感があろうとも、気分ではなく、目的優先で出来る限りのことをする」
「当然、気分、症状の浮き沈みはあるので、受け入れたとしても、すぐに楽にはならない。そんなやっているのに、おもう期待に至らずとも、良いか悪いかのジャッジをせずに、その時間でさえも浮かんで通り、時間の経過に任せる事」
この2点はブラしてはいけない、最重要観点です。メモ必須。部屋に貼っておくぐらいでないといけないぐらいの重要事項です。
今回のこの2点はとても忘れやすい事項となります。特に2点目は罠にハマりやすいところです。この文章を読まれる読者は必ずメモをしておきましょう。
あなたの場合、パニック発作症状、予期不安共に、そのような対応が少しずつ取れているからこその結果です。
パニック障害になると、あらゆる行動範囲が限定されてきます。慢性期になると当初、それが起きていた状況や場所以外からも起き始めます。
理解と実践が進んでくると、少しずつ行動範囲が広がってきたり、自信が少しずつ育ってくるわけですが、それでもそうした期待に反して、まだとらわれる状況はあります。
あなたのように日中はどうにか乗り切れるようになってきても、夜になるとなぜか、酷いとらわれに陥ることに戸惑われるのは無理もありせん。夜に限らず、回復の過程では一つのことが上手くいくようになっても、しばらくは他の状況下では同じような対応が取れないことは普通に起きることです。
日中での練習にさらに邁進すると共に、夜に起きるそうした状況に対しても、今までと変わらず、やるべき事に取り組みましょう。
「怖い」とまだどこかで思っていることを、残念がることも否定する必要もありません。そうしたジャッジは横に起き、夜にもそれがやってきた時は、夜にできる対応をしていくようにしましょう。
四つの原則である
「直面する」
「受け入れる」
「浮かんで通る」
「時間の経過に任せる」
については、ステップごとに変わることなく、この先もずっと取り組むことは変わりありません。次へのステップ等に対するお話は、次回のカウンセリングでお話していきましょう。