Q105:パニック障害克服に、ポジティブシンキングは邪魔です

はなさんからの質問

 

以前カウンセリング等お世話になりました。以降もブログ読ませてもらっています。今日は私なりに気づいたことを聞いてもらいたくてコメントしました。


ココ最近のYouTubeの「受け入れる」というテーマですが、教えてもらった通り症状に対して、俯瞰して観察する事を続けていたのですが、やっぱりまだまだ症状を敵視してしまってる自分にも気づいており、まだ自分は戦っているんだなーと思いながら日々過ごしていました。

 

自分にとっては強い不安は感じたくないものであり、消したいもの。なので、それが強く続く時には、気分も落ち込み、頭は回転し続け疲れ果ててました。そんな自分が嫌でした。

 

そもそも、症状以前にパニック障害になった自分というものを超問題にしていて、知られたら恥ずかしい、情けないなんていう考えが常にある事にも気づき、それが病気になってから自分に対しての自信を奪っていたんだなぁと思いました。


ですが最近、発症した当時、症状抱えながらも育児を頑張っていた写真をふと見返しながら思ったんです。パニック障害になったことってそんなに恥ずかしい事なのか?と。

 

一生懸命に育児頑張った結果、自分が期待していなかったオマケがついてきたけど、私めっちゃ頑張ってんじゃん、と。

 

後ろめたいことなんか微塵もないし、むしろ胸を張ってもいいくらいじゃんと思ってから病気になった自分というものを、初めてちゃんと受け入れてあげられたきがしました。

 

今まではそれを飛ばして、実際感じてる辛い症状ばかり受け入れようと必死でしたが、根本が否定というか見ないフリしてたら、そりゃいつまでも敵視するし、自分が嫌になっちゃうよなーと思いました。

 

そう気づいてからは、症状に対しての嫌悪感や執着も減り、私の一部のような親近感?のようなものもわき、あってもなくても大丈夫のような変な安心感ももてるようになりました。

 

身近な人にパニック障害を伝え、みんな助けてくれるんだなぁということを実感したのも大きいかもしれません。実際まだ戦ってしまうこともありますが、それも自分だからという気持ちで受け入れていこうと思います。


これからもブログ楽しみにしています。ありがとうございます!

 

 

回答
コメントありがとうございます。非常に重要な内容が含まれていましたので、皆さんで共有させてください。

 

最近のYouTube動画では「不安のメカニズム」の中の「受け容れる」という原則について連続してお話をしています。

 

この受け容れるという原則ですが、なかなか難しい。

 

どうしても症状を目の敵にして、戦ってきた人にとっては、受け容れることは降参を意味するのかもしれませんし、嫌いなものとして捉えてはいけないと間違った解釈をしているのかもしれません。

 

まずはそんな様々な理由はあってもいい。それ自体もあるがままとして受け容れることが大事です。

 

そうした症状に対してネガティブなイメージを持たずにポジティブなイメージに変えていくことが「受け容れる」ことではありません。ここは大抵の人が思い違いをし、悩まれるところです。

 

そうなれば、その状態を身に付けることができないことが早々に知る事となり、そこから自分との戦いが始まるのです。できない自分を責め、そして罪悪感にとらわれ、気分も落ち込むことに。

 

自分が頑張ってやってきたことすら、すべてが至らないもの、ダメ出しに結び付いてしまいます。

 

はなさんのように、この事実に気付き、自分がやってきた事に謙虚に向き合えたことはとても良いことです。自分自身を受け容れることができたのですね。

 

それは同時に自分に起きる様々な出来事、辛い発作症状に対しても同様です。

 

今後も様々に症状だけではなく、気持ちの波もあるかと思いますが、あなたも気付かれているように、それ自体にもジャッジせず、淡々と出来事としての体験をしているだけと受け容れていきましょう。