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Q106:パニック障害と薬の副作用、大きな盲点

customs726さんからの質問
 
はじめまして。
不安障害やパニック障害と診断されて10年ほど経ちます。病院を転々とし薬を飲み続けてます。
SSRIといった類いの薬は体が受け付けず抗不安薬のみで現在もきてます。
 
今現在はエチゾラム 1mgとスルピリド50mgを1日1回から2回飲む感じです。症状としましては胸の締め付け感、動悸、息苦しさ、手の痺れ、首から肩にかけての痛みと頭痛、浮遊感など多岐にわたります。
 
特にここ最近は車の運転が苦手になり車に乗ると変な感じから始まり、走り出すと胸が苦しくなってきます。
 
信号などで止まると変に焦りが出てきて困ってます。この間は動悸が激しくなり路肩に止めて発作が治まるのを待ちました。
 
私の仕事は運転職です。この病気を発症して前の仕事を辞め心機一転、車の運転が好きだったので3年ほど前に運転職に就きました。仕事にも慣れ大型トラックに乗ってみたく、お世話になった会社を離れ新たな会社も決まってますが、退職する1ヶ月程前から軽い発作が起きるようになり最後の1ヶ月はツーマンで何とか乗り切りました。(会社には体調が優れないと誤魔化しました。)
 
退職して次の職場に移るまで1週間ほど期間があったのですが、ここから怒涛の如く発作が始まり今は家から出られなくなり、次の会社には待ってもらっている状態です。
 
先生のブログを拝見し、このままでは何も変わらないしむしろ悪化の一途を辿るのは分かっているのですが発作が怖くて仕方ありません。
 
これ以上、家族にも迷惑をかけられないのでどうしたらいいか分かりません。このまま運転職を続けても大丈夫なのでしょうか?
宜しくお願い致します。
 
 
回答
 
 
どんな精神薬でも共通する副作用の一つは、「認知能力の低下」です。物事の判断力が鈍るということです。
 
これは通常の生活においては、それほど違いが感じられません。むしろ他の目立つ身体的副作用に目が向いてしまいがちですが、ここに大きな盲点があります。
 
認知能力の低下は、何か不測の事態に陥った時に、判断力、反射能力がうまく機能しないということです。
 
不測の事態は日常的に起きるわけではないので、みなさんあまり、この副作用を自覚しないかもしれませんが、薬の長期連用をしている方は等しく、その危険性があることを頭にとどめて置かなくてはいけません。
 
ご質問の件ですが、車の運転を仕事としてやっていこうということですが、正直、現況ではオススメできません。(車の運転がどの程度の頻度で日常行われているのかにもよるかもしれませんが)
 
好きな仕事であれば、何とかこんな状態でも頑張れるのではないか?と思うのかもしれませんが、自動車の運転では不測の事態は、けっこうあるものですよね。そうなると認知能力の低下による事故などが心配です。
 
そして今や、車の運転を始める前から、強い予期不安や発作症状が出る中で、今後予想されるのは適切な治療もしないで、いずれ慣れるだろうからと車の運転を辛いながらも行なっていくのは、さらなる悪化が心配されます。
 
そもそもそのような状況ではいずれ車が乗れなくなり、他の日常生活にも少なからず影響が出てくるような状況に、今あるように思います。
 
そして気になるのは、「病院を転々」ということ。薬の効果が安定しないのでしょうか。現況の心身の反応は薬の副作用によるものが発端となり、さらなる予期不安、神経過敏が影響している部分も少なからずあるように思います。病院を転々というのはやめていきましょう。
 
この回答はあまり読みたくなかった、むしろ「それでも大丈夫ですよ」といった答えを期待していたかもしれませんが、現況を文面で見ただけではありますが、正直早急に適切な治療を習慣としていくことが必要な状況です。そして予期不安に振り回される日常を少しでも減らして神経の疲労度を下げていく必要があります。
 
まずは現在の症状への理解を深めるためにも、オススメしている「不安のメカニズム」を何度も読むとともに、私のブログ、YouTubeで実践を始めてください。まだ可能であればカウンセリングも定期的に受けてみてください。無用な心配をせずに治療に取り組むことができます。継続できなくては意味がありません。そのためにもカウンセリングをご利用ください。