回避行動をどのように理解するか

 
🔴回避行動→妄想→予期不安
 
自分の体調と気分を、毎日のように監視しているあなたにとっては、今や毎日が「針のむしろ」、拷問の毎日という人もいるでしょう。
 
パニック障害も慢性化すると、パニック発作症状そのものよりも、予期不安で苦しむ事が多くなります。
 
理由は簡単です。パニック発作を怖れて、苦手な場面を回避するようになるので、パニック発作症状は出なくなるのも当然なのです。
 
回避行動は「万が一」を考えてのことですが、この「万が一」がクセモノで、自分自身が「不安の先取り」をしていることを自覚してください。
 
不安の先取りは、予期不安を作り出します。
 
回避行動をして、いっときの安心を得たと思ったら大きな間違いなのです。その場しのぎの安心を得ることを繰り返していくことは、あなたの思考の癖として、「万が一」が前提となりますので、決断力も行動力も鈍り、回避行動が繰り返されることになります。
 
どんどん臆病になります。この臆病さが、想像力を逞しくし、やがては妄想へ。妄想は予期不安を作り出します。
 
一度も体験もしていないのに、「起きるのでは?」いや起きるに違いないからと、あらゆる思考の枝を結びつけ、それが何度も繰り返されていくうちに、実際に起きたかのような気分になり、身体までガチガチに。

妄想だと分かっていても、そうした事態になっていないだろうかという用心が、自分自身を過度に監視することになるので、ちょっとした感覚に過度に敏感になり、ほぼ妄想に近いことが実際に起きたりするのです。
 
そうなれば「妄想は事実なのだ!」と思い込みは一直線。過去の私自身です。
そして今のあなたです。
 
 
🔴妄想の悪循環の取り扱い方
 
妄想の悪循環をどのように絶てばいいのでしょうか。回避行動を避けることが、これ以上の妄想を、作り上げない原則なのですが、これはハードルが高い。出来ることと、出来ないことがあるでしょう。
 
しかし少しずつ回避しない方向で行動練習しなくてはなりません。これは「正しいやり方」があります。ブログ、YouTube、カウンセリングで学んでください。もう一つ、妄想に対しての対処があります。
 
それは「気付き」です。妄想をその場で消す方法ではありません。(そんな方法はこの世の中にはないので、探求の罠にハマって人生無駄にしないように)
 
妄想を否定せず、それは「単なる妄想」であることに気付き、今感じている不安はまさに、その単なる妄想から生まれているものであって「事実ではない!」と強く自分に認識の鎖を掛けてください。
 
自分が今こうした気分、回避行動しようとしているのは、妄想、つまり「いきすぎた思考」から、そうさせているのだという気付きが欲しいのです。自分自身から少し距離を置くのです。
 
そうした「気付き」を自分にその時々に与えていくことを繰り返していくと、気分に任せた決断や行動が少なくなっていきます。つまり回避行動に慎重になり、安易な回避行動が減少してきます。妄想は回避行動の繰り返しから生まれるので、これが減少してくれば妄想は成り立たなくなります。
 
 
🔴しつこいですが、まとめ
 
「現実を体験」する事でわかるのは、妄想より現実の方が、実際は優しいことが自覚できるようになります。それが実感できてくると、あなたの中に行動したい意欲が湧いてくるでしょう。
 
回避行動は妄想を生み出します。妄想は予期不安を作り出します。回避行動を減らすには、妄想に対して「気付き」を入れていき、事実と妄想を区別すること。
 
事実は妄想より優しく、妄想を検証するのが行動練習です。
 
怖い妄想の中で、事実の平和さを、少しでも実感できてきたとき、妄想にとらわれず、必要な目的を成し遂げるための行動をしていくことができるでしょう。