Q107:パキシルのシャンピリ感

エスメラルダさんからの質問

 

はじめまして。20歳ちょうどでパニック障害、鬱、躁鬱、強迫神経症、嘔吐恐怖症、過敏性腸症候群、今はパキシルのシャンピリに酷く悩まされている59歳です。

 

20歳の頃はパニック障害という言葉はなく、自律神経失調症という診断で内科の先生の処方で安定剤(セルシン)を飲み続け、途中薬を飲まない時期も10年くらいあったのですが、咳が酷くて咳止めでも治らずまた内科の先生からデパスを処方されたところ嘘のように治り、そこからは薬の量が増えていき、毎日デパスを4~5mmを飲んでしまうようになり心療内科へ行った方がいいかと、10年くらい前にはじめて心療内科へ。

 

そして根本を治療しなければとパキシル、デパス、ランドセンを処方されることになりました。そして今思っているのは「デパスだけを飲んでいた時に戻りたい」と言うことです。

 

何人か先生を変えて今はパキシルは5mmを1錠シャンピリ止めに飲むだけですが、それでもシャンピリは襲ってきます。ひどい時はプラス5mmしたりしながら、でも無くなりはしません。

 

その他はリーマス、デパス、ランドセン、メイラックスとけっきょく増えています。今の一番の悩みは、私は来年60歳になります。こうして苦しく減薬していても先はさほどは長くなく、若い頃のように減薬が成功した後というのが無いような気もします。

 

私は全ての薬をやめてしまいたいという思いが強いのですが、はたしてやめることの意味?飲み続けて楽な方がいいかと?でも飲んでいたから楽ということもなく飲んでいたって「吐くかも!」「死ぬかも!」などという思いはしょっちゅうあるわけで。

 

パキシルは飲まなければ翌々日には絶えずシャンピリ状態です。そうなると10mm飲んでも回復に時間がかかるのでもう覚せい剤並の虜です。副作用のためにその薬を飲み続けるのって変ですよね?

 

最初に処方した先生に憎しみすら覚えますが、今更なのでそこはいいです。リーマスとランドセンは飲んだり飲まなかったりです。真面目に飲んでまた離脱が増えたら地獄なので。「止めなければいいのかも」のような気持ちの時に「飲んでみよう」とそして「やっぱり怖いしむしろ飲まなくてもやれるなら飲む意味?」時は飲みません。

 

どうしていいのかわからないんです。最後ですが、パニック障害、躁鬱、落ちこみ、嘔吐恐怖症は今もかなり健在で障害年金2級受給中です。治ったのは過敏性腸症候群だけ。アドバイスお願いしたいです。

 

 

回答

 

 

典型的な精神薬の常用による依存に悩まれているようですね。決して珍しいことではなく、長期にわたる連用が、さらなる薬の種類を増やし、量も増え…という経過が薬の依存を高めました。

 

今の現状では、薬を止める事よりも、今より少しでも少ない処方量で、生活の質を高めていかれた方がいいでしょう。

 

止めるというのは、経過期間そして現状を読ませていただく限り、正直難しいように思います。

止めることに頭を悩まされるより、少しでも一種類あたりの薬量を減らしていくことを目標にしたほうが賢明でしょう。

 

ある薬の副作用に苦しみ、その苦しみをやわらげるために、異なった薬で対処し、そしてしばらくするとまた苦しくなり、また異なった薬を…この悪循環な処方は、今ではそう多くはありませんが、昔はこのような酷い処方は当たり前の時代でした。

 

よくあなたはこの年齢まで、生き抜いてこられたと思います。とてもお辛い毎日を知恵と強い意志で乗り越えてきたのでしょうね。

 

薬は日々の生活、自分の気分の状態に照らし合わせて飲んだり飲まなかったりはやめましょう。あなたにも長年飲んでいただけに、そのような飲み方に至る根拠と主張があるのでしょうが、これは明らかに飲み方を間違えています。

 

お医者さんとの連携はうまくいっていますか?

また意志をお伝えしているでしょうか?

まさかこれほどの量で、なすがままに薬をもらって…はありえません。

 

アドバイスするまでもないかもしれませんが、数種類の中のまずは一つの薬に絞り、減らしていきましょう。一気に数種類の薬を等しく減らしてはいけません。自己判断はいけません。お医者さんとの相談の上です。まずはお医者さんと密な連携を取って少しでも量を減らし、生活を立て直し、少しでも快適な生活を取り戻していけるよう、取り組んでくださいね。