すももさんからの質問
こんにちは♪
毎日、気分よりも行動を心掛けています。
最近、芸能人の方がパニック障害を公表することが増えてきましたよね。
現在は落ち着いている、前よりは克服した、でも今もパニック障害と向き合っている、うまく付き合っている…とお話しされているのを観て、それは寛解ということ?完治ではないのかなと疑問がうまれました。
パニック障害の克服、寛解、完治。
パニック発作は、症状も人それぞれだし、環境など、いろんなことが人それぞれだと思います。
でも、完治、症状消失を求めている方も多いと思います。つまりパニック発作を知らない時の自分。
私は薬は飲んでいませんが、季節や場所で嫌な記憶が戻ることがあります。なので今はそれを、先生のカウンセリングで教えていただいた方法や不安のメカニズムの本などで勉強したことを実践している段階です。
薬を飲まず、完治、症状の消失をした方もいると思います。
そういう方が、再びあの不快な症状を経験しても、慌てふためくことなく、冷静にやり過ごせるのかな?とたまにふと思います。
症状がないから怖がる必要もないだけなんじゃないか?やっぱり来たらみんな慌てるんじゃない?とか…
それは、私も前に、何年かぶりに症状がきて、一瞬で記憶が戻って、かなり慌てたからです(笑)
症状がなければ、全く忘れてるから…
不安のメカニズムの本で、たとえ来ても、そんなことはもうどうでもいい!と思えるようになること。とありました。
まだ今の私では、いやいや、症状きたらそんな余裕ないよ、慌てちゃうよ、と思ってしまいます(笑)
行動あるのみですか?
先生もこんな時期がありましたか?
回答
結論はもちろん「行動」のみです。
体験による理解が、脳に正しい回復へのルートを再学習させるためです。間違った信念を新たな行動によって書き換えていくのは、机上での理解では無理です。
ただし、闇雲に行動すればいいという単純な問題ではありません。慣れで治るものではないので、ここは誤解してはいけません。慣れるのを目的にしていると、次第に行き詰まりが生じてしまいます。
パニック発作、予期不安を起こさないためにやるというより、これらが自分の中に起きた時にどう向き合い、方向転換をするのかが大事です。そして長い目で見た時、気付けばそれらは自分の中から気にならない存在、なくなったという結果に落ち着くのです。
回復傾向にある人に多いのが、ここまでわかったのに、まだ何か足りないような欠乏感を感じ、またもや、いつまたやってくるかもわからない症状を怖れ、コントロールするための方策を求める事です。あなたが陥っているのは、その罠です。
もちろん人間ですから、先々の事を考えれば不安にもなりますし、パニック発作症状の事を考えれば怖さがよぎる時もあるでしょう。
そんな時、「やっぱり以前の自分ではない」どこかスッキリしない感覚に焦ったり、なにかを付け加えたり…これはこれで仕方がないことではありますが、これは本当の意味で「受け容れた」とは言えません。これは前回のYouTube動画でもお話をしました。
100パーセントの受け容れは不可能であっても、どんなに不安や恐怖が再燃し、また再燃する事を怖れ、とらわれてしまったとしても、着地点は、「その時のことは、その時の自分がしっかり対応する」ということであり、そのために今まで学び実践してきているのだということ。
そしてパニック障害という病気の性質上、前もってそれを防ぐことはできず、それが起きた時にどう受け止め、浮かんで通り、時間の経過に任せるのかということ。これが全てとなります。
もちろん私にも同じ時期が何度かあり、比較の罠にハマり、苦しんだ時もありましたが、「不安のメカニズム」の再発性の発作というページを見たりして乗り越えてきました。そして今があります。
あなたも誰もが陥る疑問と、罠にハマっています。これは決して失望することではなく、もう一度、見直しの時期といえるでしょう。
回復への過程では、こうした時期も何度か訪れます。そしてこうした時期は何かを加えるのではなく、むしろ知らぬ間に加えてしまった何かがあればやめること。そしてブログ、カウンセリング、YouTube動画を駆使して、この時間を丁寧に過ごすようにしてみてくださいね。