· 

Q115:正しくありたい、ちゃんとやりたいの害

もふもふさんからの質問

 

嘔吐恐怖症で、自分、他人の嘔吐に遭遇するのが恐怖でとコメントし、お返事まで頂きました。
が、どうにも恐怖が拭えず、恐怖が増すばかりなのです。

 

子供が学校の間も「体調崩していないか、呼び出されないか」「何か良からぬ(嘔吐に繋がる)ウイルス等貰ってこないか」等、気が気じゃなくて、ソワソワドキドキが止まらず、常に緊張状態、予期不安状態です。


そんな時には呼吸を落ち着かせて、「今、何も起きていないから大丈夫だよ、心配しない、慌てない」と実況してるのですがなかなか治らず毎日苦しいです。


子供の帰宅時間が近づくともっと酷くなります。
不安(心配)のタネが帰ってくるからです。


それを悟られまいと、いつも通常よりワントーンテンション高く振舞っている自分にも疲れてしまいます。(無意識にテンションが上がってしまうんです、緊張故に)


子供と一緒にいる時間は常に気が張っていて
「いつか嘔吐するんじゃないか」と不安で身構えてしまうのです。


子供に体調は?と聞いてばかりいるのもクセになってしまい、鬱陶しがられがちです。
食事の時間なんて毎日ヒヤヒヤです。
少しでも子供の食が進まないと「まさか!?」と不安になってしまいます。

子供と居るのが怖くなってしまいそうです。
(決して子供が可愛くない訳では無いんです)

実況中継以外に何か策はないかと思い、毎度同じような質問で心苦しいのですが、本当につらいので投稿させていただきました。
拙い文章で申し訳ありません。

 

 

回答

 

 

まず恐怖感に対しての見方を少しだけ緩めましょう。この恐怖感は不安と共に出てくるもので、大事な場面だからこそ湧いてくる気持ちです。

 

誰もが多かれ少なかれ、大事な場面で感じる感情です。しかし今は神経過敏なため、必要以上に強く感じ取れてしまい、なんでもない日常でさえも恐怖感にとらわれている状態です。

 

ですから何が何でも取り除きたいし、これがあってはならない、これさえなければ、こうなるのに…といった風に、不安や恐怖感を完全なる敵とみなして受け取っています。

 

まず自分の中に「大事なことは、ちゃんと遂行しなくてはならない」という「ちゃんと」というルールがあることを確認してください。

 

この「ちゃんとした対応、振る舞い」をしなくてはならないというルールがあなたにはありませんか?

 

そして、そうした対応が取れなかった場合の自分をどう感じますか? どう評価されるのを怖れているでしょうか?

 

そして、それは事実ですか?

 

問題は嘔吐が怖いのは方便であり、嘔吐恐怖症を作り出しているのは、あなたの強迫的思考と行動によるものです。

 

ご自身の中で、「不測の事態にちゃんとした対応が取れないこと」に対する怖れが強いのではないですか?そうした見方をした時に、はたしてあなたにとって嘔吐だけが怖いことなのでしょうか?

 

あなたにお聞きしますが、自分の中に「安全、安心でありたい」欲求があることを認めることができますか?

 

実は怖れを感じているときは、不測の事態はまだ起きてはおらず、そしてあなたが求める一番安全な時間なんですよ。恐怖感に恐怖している状況なだけです。

 

そして「安全、安心」な状況から外れた時に、自らをコントロールしたい欲求が強いことを自分の中にあることを認めることができますか?

 

そして「コントロール」できなかった時に、自分自身が評価を受け、自分自身が承認されないことへの怖れがあることを認めることができますか?

 

不測の事態には誰もが慌てふためき、自分を見失いかけるもの。しかしながらあなたは、それはあってはならない。親として妻として、人として、ちゃんとあらねばならない。そうできないことが自分にあってはならずそれは認められない。だからコントロールできる状態を保ちたい。それには不測の事態には常に目を光らせないと!

 

これでは苦しむのは当然です。

現実的ではないからです。

これを「自己万能感」へのとらわれと言います。

 

こうした強迫行動に関しては、私の実況中継も大切ですが、ブログでは繰り返し紹介しています、「セドナメソッド」が有用です。

 

読んでみてください。

またカウンセリングを「定期的」に受けることをお勧めします。

 

強迫行動を治すのは少々時間がかかります。辛抱強く焦らず、やるべきことをやっていく、その場限りの対応は控えるべきです。

 

やるべき事を知り、やるべき事をちゃんとやる。

それが何より大切ですよ。