さんさんからの質問
先週はカウンセリングありがとうございました。
初めてカウンセリングを受けた時から比べると少しずつ回復していると思います。
パニックのピークも乗り越えられるようになってきていました!
それが、先週朝から調子が悪く、その日は夜に友人と2人でご飯を食べに行く予定があり、予期不安はあったけれど出掛けました。
そしたらいつもとは違う強い吐き気や痺れが加わりこれはダメだと思い、頓服のお薬を飲んでなんとかしのぎました。
出来るだけ戦わないようにもしていましたが、友人から変な目でみられなくたい、夜だし病院も空いてない、など考えていたからだと思います。
いずれにせよ、今まで順調に薬を使わずに乗り切れていたパニックを薬を使ってしまった事により自信がなくなり予期不安や神経症が前より強くなっている感じです。
パニック障害は波はつきものだ!という事を理解しているつもりです。これからどういう心構え、受け取り方で一からやっていけば良いでしょうか?
回答
今回の回答は、他の方からの質問回答「Q114」と合わせて、理解を深めてください。
このご質問はよくあるものです。
ということは、過去の私を含め、誰もがこの罠にかかるということです。そして一度それを知っても、複数回の罠にハマります。
しかし、それも回復過程で必要な材料です。罠にかかる度に、自分を戒め、今後の気付きの向上に活用すればよいのです。
回復の過程は「波」があると知っておきながら、回復を意識した頃、また気付きの練習も成果も出てくると、これを忘れるのです。
今回の件はまさに「神様のお試し」であり、真の理解と受け入れを確認する場面でした。
回復の「波」というのは、症状の強弱に限らず、思ってもいなかった状況、体験した事のないような不安に駆られることも含めてです。
「いつもと違う!?」は、なかなか受け入れ難いところでしょう。
今日まで、心のどこかで「このまま調子の良い状態であってほしい…でも再発したら…」とどこかで、祈りながらも再発の不安を抱えてきているのです。
なぜ、それほどまでに、祈り、再発の不安を抱えるのでしょう。
今までやってきた事が台無しだ。
また1から出直すなんて辛すぎる。
これ以上の何かに襲われてしまうのではないか。
夜なのに…こんな時間に…
まだ「起きた時には、その時の自分がちゃんと対処するから」という信頼が乏しい部分があるのでしょう。
こうした自分への信頼は、今回のような「神様のお試し」のような、「えっ!?」と思わせるような体験の中で養われていきます。
順調な練習の成果の中だけでは養われないところです。失敗にこそ学びがあるのです。
今後も、こうした事はあるということを受け入れ、その都度できるかぎりの丁寧な対応をパニック発作症状に対してしてください。
頭での理解に十分ということはありません。常に体験を優先にすること。さまざまな波を体験して少しずつ、理解を深めていくことが、これからまだ必要となります。
練習等、きちんと実行はされているのです。ステージアップはしています。ちゃんとやっているからこその、今回の体験だと考えてください。ステージが上がるということは、山でいうところの難所。ここを登り切ってこその頂上踏破です。