杏仁豆腐さんからの質問
先日はカウンセリングありがとうございました。
休息が必要ということで、不安のメカニズムの複雑型神経症のところや、YouTubeを見たり、浮かんで通るを再度読み返したりしています。
今は、予期不安、人がどう思ってるか気になること、人の顔色など、頭の中で答えを出そうとせず、浮かんで通るや、頭から考えが出て行くイメージをしたりして、過ごしています。
強迫観念は、なるべく浮かぶ考えを止めずにそのまま出して、不安のメカニズムに沿ってやっています。
やり過ごせない時は薬も使っています。
それから、私は不安になると姿勢が悪くなるので、良い姿勢は気がついたら心掛けるようにしています。それと、散歩をしています。
自分を忙しくする方がいいと、不安のメカニズムに書いてあるので、できることは休憩しつつ、少しずつやって、疲れるのでは、という思いは、なるべく答えを出さずに浮かんで通るようにしています。
それから、特に食事の時に自分を愛している人ならどうするか、という問いかけで食べています。私は今まで症状ばかり気にしていましたが、人に文句を言われないように、心配されないように食べていたことに気がつきました。時間がかかってもいいから、なるべく食べて、食べれない時は薬を飲んでから食べています。
今の私の過ごし方は、こんな感じで良いでしょうか?
今の状況を変えることはできないので、とりあえず目の前の育児、洗濯、掃除をしたり、漫画を読んだり音楽を聞いたりして気分転換しています。
すっきり過ごせたかと思ったら症状が強くなったり人の顔色が気になってしょうがなくなったり...不安のメカニズムに書いてある通りに、不安定な日々です。そんな時期、ということですよね?
休息が必要な時も、とりあえずやってみる、という心がけは変わらずですか?難しいなと思ったらペースを落として少しやってみる、という感じでしょうか?
回答
質問者だけではなく、悩まれて、このページをご覧になっている方は、この突然のパニック発作、予期不安の対応について、大変シンプルでありながら重要なことを述べています。
質問者は正しい知識と実践をしています。何度も読んでください。質問者の今回の悩みに対する対応をしっかり読み込んでください。すべて正しいあり方です。
症状が核心に触れたり、また、取り立てて訳もなく予期不安やパニック発作症状が出ることがあります。
しかしどちらにせよ、それらが出てしまった時は、反射的な回避行動を避け、一方であまりに辛いときは、回避行動にて対処もあります。
その両極端な対応は、なかなか線引きが難しいところではあります。ただどちらの対処を取ったにしても、起きたこと、自分の判断に事の良し悪しを付けずに…
「ただそれは今起きていて、自分はそれをただ体験しているだけなのだ。そんな時間になっている、そんな日なのだ」
という気付きが必要となります。しばらくは毎日毎時のように言い聞かす時間になるかもしれません。
今起きている「あるがまま」を言葉で実況中継することによって、反射的な対応を避けやすくなりますし、客観的な視点で物事を観察する事ができるような力が身に付いてきます。
今回の件は、考えられる原因はありはしますが、それだけではありません。これは、皆に言える事です。それらしい原因が上げられても、ただそれで、単純にそうした事が起きるわけではないので、原因に執着する必要はありません。
やるべき事は、今できる範囲内で生活をしていくこと。また無理して前進するというよりは、しばらく復習の時間を設けましょう。
休息中の必要最小限の雑事はやること。とりあえず、あえて、だからこそ」をもって、やってみて下さい。
もちろん、そんな状態です。結果はうまくないでしょう。そこにジャッジを加えないように。あなたはそれを今回行っていることでしょう。そしてあらためて、自らに気付きを得ています。ただ素晴らしい気付きですが、その気付きをまた「問題」とはしないように気を付けて下さいね。
パニック障害を克服する過程は、山あり谷ありです。これは「不安のメカニズム 36回目」の動画でもお話しています。
不安定な日は突然に起き、しばらく続く事があります。「そんな時期に差し掛かっているだけ」なのです。
こんな時こそ、「浮かんで通り、時間の経過に任せる」ことが重要なのです。
そして、できることはそんな状態を抱えつつ、やっていく。そんな浮かんでやりすごしていくうちに時間は経過し、やがてまた外側に注意が向いていき、生きるエネルギーが、蓄えられてきます。
あと半月、1ヶ月ほど復習に取り組み、エネルギーを蓄えてください。次回またカウンセリングを致しましょう。