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Q134:即効性を求めるのではなく、成果を育てるのです

パニックままさんからの質問

お風呂が怖い(シャンプーの時は特に)という質問で、実況中継をしながら入っても、恐怖が下がらないと相談させて頂きました。

今も、続けてお風呂に入った時に、怖いね~!

怖いと思っている事に気付いているよ~!

と言いながら、ドキドキして手が震えて息苦しさを感じながら入っています。

「発作が来たら練習だ!!」と思って緊張しながら入っているのに全然発作は来ません(°▽°)

発作が来ないと練習にならないし、治りません。予期不安の状態での練習だけでも治るのでしょうか?いつも、発作が来そうになるのに来ないんです。

予期不安がとても辛いです(T_T)
アドバイスお願いします。


回答


まず確認しておかなくてはならない重要なこと。それは実況中継したからといって、その場で恐怖や不安が和らぐわけではないということです。

ここはいつの間にか、みんな忘れてしまうとても大切な事項です。

恐怖や不安が和らぐのは、あくまで二次的な結果であって、目的はそこではありません。何気にそれらが心に湧いてきたときに、決まって思考は過去や未来へ暴走します。

そうなると、そんな状態をあってはならない事であると判断して、変えよう、取り除こうと必死になります。

安心、安全でありたい欲求が根底にありますから、どうしてもコントロールしたいと必死です。しかし、実況中継を通して行っていくのは、そんな状態にある自分を何ら、良いも悪いもジャッジすることなく、ありのままを受け取り、観察しつつ、今やっていることに目を向き直すことにあります。

その結果として、予期不安や恐怖があってもやれることが増え、その時間をそのままにしていられるようになってきます。その結果として気付けば予期不安や恐怖は無くなっています。

ちゃんとやっている人ほど、今回のような、いつの間にか、恐怖や不安を消えないと訴えるものです。はじめの頃、やっていた過ちを、またもや繰り返しているのです。

現状のあなたは、予期不安の状態でありながらも、その不安を消し去ろうと必死に実況中継をやっているようなものです。

やってるのに消えない!

消すのではなく、消えない状態をそのままに、やれることを、ただ増やすことが何より大切なのです。そんな状態を受け入れていくことです。戦ってはいけないのです。

お風呂の本来の目的を遂行することです。お風呂に入って、身体を洗うこと以上に、あなたは自分の気分を監視し続けています。

監視ではなく、それはただ観察するものです。監視すれば、それは排除に繋がるのです。

そうではなく観察。ただ起きる出来事を眺めるだけ。ありのままをそのまま受け入れ、その状態をどうにかしようとするのではなく、そのまま浮かんで通り、時間の経過に任せていくことが大切です。

実況中継は不安や恐怖を消すためにやるのではないので、それらが消えないからといって、ただ言葉を羅列、連発しているとしたら、それは不安や恐怖をコントロールしようとしていることになります。本来の実況中継の目的にはなっていません。

他の方法と同じように、単に気を紛らわすためにやっているのと同じで、かえって気分にとらわれていく罠にハマります。今がその状態です。

辛い状態をそのままに…は確かに酷なところではありましょう。辛い状態をそのままにしろなんて、辛いからどうにかしたいのに!と思うでしょう。

しかし、ここが盲点であり、パニック障害を克服するには、直面して、受け入れ、浮かんで通り、時間の経過に任せるというルールがどこまでも必要であり、すべての心理セラピーの根幹です。

ブログの「実況中継について」というテーマで書かれている記事を何度も読み直してみて下さい。方法論以上に大切なのは、それを行う意味です。

発作症状が出なくなっているのは、良いことなのですから、それ以上を求めないことです。今がそれなのですから、そんな状態をジャッジしないで、そのまま受け取り、そのままにしながら日常のできることを増やしていきましょう。