はなさんからの質問
ブログ、カウンセリングとお世話になっています。
自分を俯瞰して眺める、という事を先生のカウンセリングから心がけています。
毎日気づけば不安や恐怖の事について同じような事を頭の中で繰り返している自分のことクセにも、あー自分のクセなんだなー、苦しい事より自分を楽しませる事考えよう、と気付いて切り替えられる時もあったり、前ほど恐怖に引きづられない場面もでてきました。ありがとうございます。
でも日々過ごす中で、前にはそこまで感じてなかった症状、喉の違和感とか人前で取り乱しそうになる恐怖が最近現れ、一つ落ち着けばまた一つ山が現れるみたいな果てしない試練が続いているようで、気持ちが折れそうです。
回復の過程ってこんな感じなのでしょうか?どう心を保てばよいでしょうか。
特に人の前で取り乱しそうな恐怖は、家族の前でもあり、気が休まりません。そんな恐怖の中、自分は一体何に怯えているのかとよくみてみると、変な自分になりたくない、病気の自分をみられたくない、みたいな思いがあることに気づきました。
なので、そんな思いに気付いているし、自分の身体がそう反応するしているんだから仕方ない、そのままで。と思うようにしています。ですが症状を受け入れる、より我慢する、に近いような心境かもしれません。
回答
自分の思考の癖に気が付く事が、まずは大切です。そしてこの思考の中身が、どのような内容へと発展していくのか、そしてその内容は真実なのか。これらをまず抑えておくことが必要です。
とは言っても、それがわかったとはいえ、すぐに日常の不安や、ある特定の状況で変化が目に見えてくるようになるには多少時間がかかります。
あまり大きく結果を見積もらないことも大切です。小さな変化の積み重ねを通して、過敏だった神経の弾力性が復活してきます。
みんな、どうも一生懸命やっていただいているからこそなのですが、これだけやってるのに目に見えた変化はこれっぽち…と失望し、この方法をやめてしまう人が多くいるようです。
どんな手法であってもパニック障害を克服するには、根気が必要であることを自覚しましょう。 あなたの頑張りが足りないのではありませんよ。
また回復の過程ではあらたな症状が出てくることがあります。これは特に少しではあるものの、冒頭でお話した自分への気付きや、効果の実感を感じ始めた人に多い傾向にあります。
自分への気付きが生まれてくると、今まで逃避行動してきて見えなかった、自分の本当の怖れや、症状そのものに直面することになり(辛くても克服するには欠かせません)一時的な神経過敏になります。
これは「良薬口に苦し」で誰もが避けられません。私も同じでした。ここでの乗り越え方は、辛いけれども、そのあるがままの「今の自分」をジャッジせず、そのままに浮かんでやり過ごし、時間の経過に任せることです。
新しい症状が生まれると、やはり慌てますし、またもや最初の頃の癖、逃避行動へと自らを持っていきがちです。
ここは注意しなくてはならないところで、どうしても新しいことには関心が向きやすく、今までとは異なった反応をし、対応を見つけ出そうとしますが、ここが踏ん張りどころ。
慌てながらも実況中継で、あるがままの、そのひどい状態をも「ネタ」にしてツッコミを放り込んでいくことが大切です。
おっしゃるように、「受け入れる」がどちらかというと「我慢する」に近いといういう感想はもっともです。
我慢と受け入れの境目も曖昧でしょう。
時に我慢しているだけど、はっきりわかる時もありますよね。そんな時、うまくいっていないと感想を持つわけですが、その今の自分自身をこれまたジャッジせずに、それが今の自分なんだと受け取るようにしましょう。
「我慢している自分がいるよね。そんな自分に気付いています」
「でもさぁ、それはそうと、そもそも私、今何してるの?どこにいるの?」
と我慢しているという自分に執着せずに、そんな自分をコントロールして改善しようとせず、その時間を浮かんでやり過ごし、これまた時間の経過に任せていってください。
こうした一連のやりとりを通して、神経は弾力性を取り戻すことができるようになってまいります。
諦めずに、焦らずに取り組んでみてくださいね。