Q139:第一の恐怖と第二の恐怖の区別はできていますか?

かずさんからの質問

度重なるご相談、誠に申し訳ありませんがどうしてもお聞きしたいことがあります。

その内容というのは、新たな悩みの強迫観念、不安障害の囚われについてです。

この囚われてしまった内容、そしてきっかけについてですが、汚い話で恐縮ではありますがが小便のことです。

私はいつも大体決まった時間に小便をするのですが、つい2~3日前の朝、いつものように用を足そうとしたところ、いつもより小便の量が少ないことに、なぜか違和感を強く覚えました。

それからというもの、毎回、用を足すことに対して強い監視をするようになってしまいました。

【小便がちゃんとでるかなぁ】
【もし出なくなったらどうしよう】
【重い病気にでもかかってしまったんじゃないか】

このような不安が常につきまといます。

この囚われ、不安に対しても頂いたアドバイス通り、実況中継を行っておりますが、中々囚われが弱まりません。

このまま、毎日用を足す時間に対しての監視をするとなると非常に疲れてしまいますし、とてもストレスがかかります。

もちろん、このような望みは決してありません。

この小便に対しての異常な恐れの原因は、過去に従兄弟の親が腎臓の病気で末期になり、小便が出なくなったという現実をみたからだと思います。

囚われ、強迫観念、不安障害に対して今後どのような訓練などを行っていけば宜しいでしょうか?

度重なるご相談を誠に申し訳ありませんが、今回も宜しくお願い致します。


回答


回答を読む前に、あなたが送った同じ質問を、誰かがあなたに質問してきたとしたら、どんな風に答えてあげますか? まず考えてから下を読んでください。


どうですか?
答えてみましたか?


新たな強迫観念等、原因は「たしかに!」と思い当たる節があるご様子…

監視活動している自分にも気付かれていますね。
一方で、そこで放たれている言葉…

【小便がちゃんとでるかなぁ】
【もし出なくなったらどうしよう】
【重い病気にでもかかってしまったんじゃないか】

これらが第二の恐怖であることには、気付けていますか?

ここに気付き、ツッコミが欲しいのです。
これが引き続きとらわれて、悩まされる大元です。

不安でこのような事を考えてしまっているのではなく、このような言葉をそのたびに発していることに気付けていないのです。

この第二の恐怖に気付きがない以上は、自動的に不安になりもします。当然の帰結であります。

それと実況中継は症状を緩和するために行うものではないことは、再度確認願います。

あくまで、第二の恐怖に陥り、不安の悪循環に入って、「今ここ」に自分を見いだせていない状態にあることに気付きを入れ、未来への予測を、今するべきことに戻すだけです。

結果として継続していけば、症状の緩和消失に至りますが、目的をそこにもってきてしまってはいけませんよ。

小便のたびに監視している状態に、ジャッジせずに気付きを入れ、受け入れ、浮かんで通り、時間の経過に任せるのです。

第二の恐怖となっている、先程のお決まりのフレーズが不安を作り出していることに気付いていますと実況中継をしていきましょう。

そして、それは単なる「思考」であることに、「ツッコミ」を入れましょう。

この症状だから、何か新しい方法が…はありません。基本は四つの原則と、実況中継による気付きです。また今後、YouTubeにて新しく「セドナメソッド」の講義を始めていきます。

感情へのとらわれへの理解と、手放しについてお話をしていきますから参考にしてみてください。

焦らず、ジタバタせず、一旦深呼吸しましょう。
少々「やばいよ、やばいよ〜」と、一人自作自演しているように思えます。

はい、とりあえず深呼吸しましょう。
何も起きていません。

起きているのは、あなたの頭の中のストーリーです。

そのストーリーはすぐには消すことはできませんが、自らそれを創り出し、演出し、観覧しているのです。そしていつものお決まりのフレーズを口に出しているのですよ。


実況中継、今ここに自分を取り戻すことの意味を、再度復習をしてください。YouTubeの講義動画をもう一度見直してみましょう。抜けてる部分があるように思いますよ。