Q141:パニック障害になって、これ以上出来ないことを増やさないために

りぼんちゃんからの質問

こんにちは。いつもブログ拝見しております。

パニック障害になって良い時期、悪い時期を繰り返し12年くらいたちます。

元々は高速道路のトンネルがキッカケとなり、その後は電車やバスに乗り遠くへ出かけることも怖くなりました。酷い時は近場の仕事へ向かう事も辛かったです。

車の運転は高速以外は全然平気だったんですが少し前から、すぐに車が動かせない渋滞や信号待ち、立体や橋などでの渋滞になると、急激にとてつもない不安が来て、このまま耐えきれなくなって車を乗り捨てて走っていってしまうんではないか、おかしくなってしまうんではないかと本当に恐怖です。

それでも良くなりたいと思って突入していくんですが、何もおこらない時もあれば、心臓がバクバクして誰か助けてくれそうな人は居ないかキョロキョロしてしまう時もあります。

最初は不安を感じてしまってもいいんだよ~という気持ちで突入していきます。不安になってきたら、「いま!」「なにしてるんだ?」と問いかけますが次第に余裕がなくなってきて、最終的には「気が狂わないから大丈夫…」と言い聞かせてしまっています。

チャレンジなしでは良くならないと思っているし、これ以上出来ない事を増やしたくないです。前回までは何とかなったけど、今回はもう駄目かもしれないと思って恐怖に飲まれそうです。

どうしたら良いのでしょうか。お忙しいと思いますがお答え頂けたら嬉しいです。


回答


パニック発作症状は、とりたてて原因もなく起きるものでもあり、だからこそ、「こうなるのではないかと」毎日のように妄想に取り憑かれてしまうのですが、その内容に至るような最悪な出来事はまず起きることがありません。

妄想の中で不安や恐怖感が喚起されているだけなのですが、繰り返される妄想は、やがて妄想にあらず事実であるかのように思えてきます。 

なので、どうしても毎回のように言い聞かせで、自分を抑えてしまいます。

事実として、妄想は現実化しない事を自分に言い聞かせても限界があります。はじめのうちは「不安を感じてもいいんだよ」と恐怖突入をしてもやがて、不安や症状の大きさから、その思いは疑念に切り替わってしまいます。

やることもわかっている、そして、やらなくてはならないこともわかっている。

なのに今回はもうダメかもしれないとなってしまい、毎回のように同じことを繰り返してしまい恐怖に飲まれてしまう。 

私も含めて、皆あなたと同じような葛藤を抱えます。

しかしやるべきことを知り、やれる範囲でやっていく過程で、皆回復に至ります。

練習をしていくことで得ることは…
自分への執着を諦めること。

自分の考え、気分をコントロールして安泰を得ることを先に求めるから、失うことを恐れるようになるのです。

これはあるがままを受け入れていることにはなりません。

自分の中の「いけないこと」をそのままに受け入れていきましょう。

もう降参するのです。
これは負けを認めるということではありません。
自分の否定しようのない、ありのままの事実を直視し、それを良しとする事です。

はじめこそ、恐怖突入ができても、やがて…の展開になって自分がぶれていく過程で生じる、安全でありたい、コントロールしたい欲求、自分は大丈夫なんだという思いからすら、一度自分を手放していきましょう。

これではダメなんだとなってはいませんか?
こんな自分ではダメだと、毎回のように自分を責めていては、とても自分の今を受け入れることなどはできたものではありません。

自分のありのままを良しとできれば、これほど簡単なものはないのですが、こうした話になると「それができれば苦労しない!」と思考停止になってしまいます。

そうではなくて、自分に必要なものはない。
今ある状態で浮かんで通り、時間の経過に任せていきましょう。

今のもしかしたら至らない自分というものを、そのままに、今日は今日の自分で対処をしていきましょう。