Q146:回避行動の動機に気付きをいれる

cryve27さんからの質問

何度か電話カウンセリングでお世話になっております。今回はこちらで回避行動に関する質問をさせてください。

私は嘔吐恐怖症で自分のも人のもダメです。

子供を保育園に送って行くと、よく嘔吐している子供がいる場面に遭遇します。そんな時、子供に胃腸炎がうつったらどうしようと気持ちが働きます。

そのあと、「先生が消毒してるから大丈夫」
「嘔吐してる時に側にいないから大丈夫」
と、まず自分を落ち着かせる回避行動をとってしまいます。

少し落ち着くと、「気づきをしなきゃ」と思い出すのですが、つい、不安から安心材料を探してしまう癖が抜けません。

この回避行動をやめたいのですが、どうしてよいか分かりません。

宜しくお願いします。


回答


こうした事態が起こると、決まってやってしまうのが、大丈夫ネタを自分に放り込み、安心させてしまうことです。

これは仕方がないことです。やってはいけない事ではありません。

ただし、これはあなたも理解している通り、精神的な回避行動です。

それだけで終わらせてはもったいない。 

「私は今、コントロールしたい気持ちでいっぱいな、自分がいるよね、そんな自分に気付いているよ」

「私は今、必死に自分を安心させようとしているよね、そんな自分に気付いているよ」

など、安心したい欲求の強さが、言い聞かせによって、その不安をコントロールしようとしていることに気付きを入れ、実況はしてください。

もちろん、その場ですぐに安心が生まれるわけではありませんが、少なくとも思考があれやこれやと暴走していくスピードを抑えてくれます。

安心材料を探してしまう癖を、無理に矯正していく必要はありませんが、それと共にやるべき事、自分の在り方、実況中継を忘れずに。

意識して行っていくうちに、やがてその場でちゃんと行うことができます。焦らずに実践していきましょう。