Q147:あえて何もしないという事

yyymi0714さんからの質問

富樫さん、こんにちは。
いつも親身にカウンセリングしていただきありがとうございます。

第7回YouTubeの中に「自分が不安や恐れてる状況を避けずにそうした気分をそのままにして、あえて目的を優先して行動していく方法」とありました


①質問の内容: 

「自分の不安や恐れてる状況がわからない」


②それに対して、自分が考えている、または感じていること、思っていること:

「いや、わかる。コントロール出来ない事や状況が嫌だ。だから今!!」

お腹の空いた感覚がわかる暇な時間、決められている用事もないのでいつもお腹が空く感覚に困る、食べるのが止まらなくなる不安、太る恐怖、食べるのが止まらなくて、気持ち悪くなるんじゃないかという怖さ。

このまま病気的な自分、治さなきゃどうなるかわからない自分、このまま普通に社会に出たり普通に働けるような自分になっとかないと不安、怖い。

決まった不安、状況がわからない、突然嘔吐恐怖来たり来なかったり、だからどうやって恐怖の中に入っていけばいいんだろう(来た時…、備えときたいのかなぁ)。というか、毎日漠然と不安、何から逃げてるのかが分からない、漠然としていられない。

だから今何をしたらいいんだろう。あれをやっとかなきゃいけないかなぁ?それともこっちかなぁ?


③自分で行っている具体的な対応策:

今は何もしない事かなぁ?と思ったりしてます。

②に書いた事が最近頭の中の事かもと思い出してきて、でも不安とも一体化はしているんだけど、頭の中で喋ってくる事に流され過ぎず、毎日家事や出来る事をする、生活することかなと思ってしています。

一応今空腹を感じた時、食前食後、歩かなきゃ、外出なきゃ、何かしようって時にセドナメソッドしています。

だけど、不安のメカニズムの本にある程度忙しくするって書いてあるんですが、やっぱり社会に触れ合ってきた方がいいかなぁ?とか、今まで常に何かしていたので、これで大丈夫なのかなぁ?とか。。、これも通り過ごすということですよね?

長々とまとまらないのに、読んで頂きありがとうございました。


回答


「〜のためには」こうなっておかないと…

と考えるあなたの中の、「こうあるべき思考」が少し緩むといいですね。

たしかに、そうしたルールは「自分なり」の根拠があって、そしてそれは世間一般のルールというより、親など、ごく身近な人から言われてきたことだったり、自分がそうしたくはなくても、そうあらねばならないのだなと、自分で解釈して受け取ってルールにしてしまったものもあるでしょう。

こうしたルールに解決策は?
と考える時、「あの人だったら?どうするだろうか、どう考えるのだろうか」と考えてみるといいですよ。

自分の中の、辞書には無いルールが、他人の中の辞書にはあったりします。

たとえ、自分はそれを賛成しないとなっても、他にも抜け道はあるのだという受け止め方は、今後も大切です。

「絶対はない」という見方は生き方をラクにします。

試行錯誤する過程は、とても大事です。その時に、どうにでも早い回答が欲しくなるものです。停滞している時は、何とも落ち着かなく早い回答を出したくもなるでしょう。 

しかしながら、こうしてあれやこれやと自問自答していく過程はいずれ正しい回答に自分を導きます。カウンセラーである私は、そのヒントを出しているに過ぎません。

戦わない。
そのままにしておく。

…は「不安のメカニズム」に書いてあるように「受け容れる」ということ、そのものです。

そして、その状態にあって「浮かんで通る」ことは簡単ではありませんが、少しでも自分を引いて観察する意志をもってください。それがとても大切です。

今までにない問題解決の方法を、あなたは実践しているのです。発想の転換を求められます。今までの慣れた問題解決が間違っているわけではありません。

しかしながらパニック障害を含む、心の病は、この「何もしない」つまり

「直面する」
「受け容れる」
「浮かんで通る」
「時間の経過に任せる」

のことです。

理屈ではわかっていても、それが正しく実践されているのかは、はじめのうちは、なかなか分からないものです。そのためのカウンセリングです。しばらくは勉強のつもりで学びに来て下さいね。