5432620834さんからの質問
ブログいつも拝読させてもらっています。
紹介されていた「不安のメカニズム」を読み、すごく救われた気がします。
理解も深まりおかげさまで良い方向に少しずつ変わってきています。ありがとうございます。
ブログを読み、とても気になったので質問します。
「パニック発作になると、原因を考えてしまうものですが、原因より、何の目的があって発作症状が出たのかと考えてみてください。原因論より目的論で考えてみると、面白い気付きがあるものです。時間をかけて問いかけてみてください。2019/02/25 Twitter」
これは、他のパニック障害だった人、何人かも同じことを言っていました目的があって発作が起こる。
体からのメッセージということでしょうか?
すごくひっかかっています。
そして、私にはわかりません。
すこし具体的に教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
今は、不安感があってもそのままにして、行動しています。発作がおきても、あまりひどい状態にはならなくなりました。
でもなかなか不安感がまったくない!とはならず、発作症状の目的、知りたいです。
回答
「不安があってもそのままにして行動している」その結果として、発作が起きても、あまり酷い状態にはならなくなってきた」
は、あなたが正しい方法を素直にやっていただいているからこそです。これからも行なっていくようにしてください。
とは言っても、完全になくなったわけでは無く、自分自身でも、やるべき事をやっているのに、まだ不安がゼロになったわけじゃない、まだ以前の自分を取り戻せていない…なぜだろうか。
そんなお気持ちが湧いての、Twitter記事だったのでしょう。
まじめに練習をやっていて、成果も少しずつ見えてきて、回復の兆し、展望が見えてきた人は、皆同じような「罠」にハマります。
ゼロにしようとする。
またもやコントロールしようとする。
つまり、「無くならないことに、とらわれている」のです。
もはや不安や症状にとらわれているというより、それらが無くならないことに、しっかりとらわれているということです。
焦ってはいけません。
どこまでも、今のありのままを受け入れ、自分の期待するところではないにしても、それがまぎれもない今の自分の状態ですから、勇気を持ってそれに直面して、それを今は受け入れ、浮かんで通り、時間の経過するのに任せておきましょう。
最後の最後まで、どんなに小さな不安になろうとも、小さい不安だからとコントロールしようとすれば、そこにとらわれの罠が入り込みます。
さて「メッセージ」ということについて。
たしかによく言われていることですよね。気になるところでしょう。しかし、とんでもなくすごい答えが隠されているというわけではありません。
自分の中で問うのです。
そして答えを出すのです。
いつも抱えている不安ではあるけれども、この苦しみの中に、もし私に対する「ギフト」があるとしたら何なのか。人それぞれ思うことは異なります。これは私が答えることではなく、ご自身で日々問いかけていくことです。
不安という、ある意味では不快で好ましくない感情であっても、人が成長できるのは、不快で好ましくない状況下に置かれたときなのです。
不安はまさに自らの成長のためと、考える時、それはギフトとなります。あなたにとって意義ある出来事となるのです。
物事の見方を片側からしかみないと、人は好ましくない方向に受け取りがちです。そうなるとそれしか見えなくなる傾向にあるのが人間というもの。
でも、その裏にはもう1つの見方があるのです。この不安は私に「何に向き合いなさい」と、言ってきているのか。この答えは自分にとってのギフト以外のなにものでもありません。
成長は困難から始まります。安楽な状態からの成長はありません。
そんなわけで、今苦しいのを否定する必要はなく、ギフトとして受け取った場合、そこにどんなメッセージが含まれているのだろうかという視点は…
「苦しむために人があるのではなく、人のために苦しみがある」という見方を自分の中に育てることができます。
すぐには答えは出てこないかもしれません。
しかしながら、視点を変えてギフトとして受け止めてみることは、あなたの今の苦しみがやがて、よりよく生きる力となることは間違いありません。