見落としポイント(セドナメソッド④)

2020/08/29 YouTube配信原稿


みなさん、こんにちは。

とがしやすゆきです。


「セドナメソッド」の講義動画の4回目となります。


さて今回も、数ある感情の一つである「不安感」を例にしてお話を進めていきます。


もうすっかり「セドナメソッド」の4つの基本公式を、空で言えるようになっていると思いますがいかがでしょうか?


少しずつ試していますか?

もちろん、まだ始めたばかりですから、自分が期待していた効果には程遠いとは思いますが、焦らないでくださいね。


どうも焦って待てない人が少なくありません。「やっぱりダメ」だと結論を出す人がパニック障害の人にはとても多いです。


これも長年の回避行動のクセです。うまくいかないと感じると反射的に、「私には無理かも」とすぐに自分にレッテルを貼ってしまいます。


これも「結論の飛躍」という認知の歪みですね。

まだ始まったばかりですからね、粘り強く、実践を繰り返していくようにしてくださいね。


さて今回は「セドナメソッド」の基本公式の中でもっとも見落としがちなところを復習しておきます。ここがしっかり納得できていないと、うまく効果が表れてきませんので、今回も繰り返して聴いてください。


見落としがちなポイントはですね、「公式その2」と「公式その3」の違いです。


それぞれ順番に言ってみますよ。

この2つの公式をノートに書いてみると、説明がわかりやすいと思うので、ノートを用意してみてください。


では言います。


「公式その2

「不安を手放せますか?」


「公式その3

「不安を手放しますか?」


違いがわかりますか?


「手放せますか?」と「手放しますか?」


「せ」と「し」。


たった、一文字の違いですが、ここの受け取り方を間違えるとよくありません。


自分の中の感情に直面し、それが自分の自由を奪っていることを、「公式その1」で認めたのち、それを「セドナメソッド」で手放していくことを、あなたは求めました。


公式その2では、あなたの「覚悟、本気」を聞いているんです。


「セドナメソッド」を使って、感情を手放して前進することを、あなたは本当に求めているんですね?


ということです。


ここで大切なのは、あなたがセドナメソッドを使いこなせる自信とか、自分ができるかどうかを問いかけているのではないという事。自信とか、自分がちゃんとできるかどうかの基準を、この質問に当てはめないでくださいね。


あくまで、あなたが本気で治そう、前進をしたい!という気持ちを聞いているだけです。


不思議なことにですね、せっかく宝箱を見つけているのに、いざとなると変化を怖れて開けようとしない人がいます。これは「変化への怖れ」があるんですね。


なので、「不安を手放せますか?」とあえて聞いているんです。


実はいざやってみると、口ごもる人がカウンセリングの時間でも、少なからずいますから、もしかしたら、あなたも素直に「はい!」とは言えないかもしれません。


この事については、この先の配信でじっくりとお話していきます。今の時点では、「いいえ」と曖昧な回答になっても構いません。次の「公式その3」に進めてください。


さて次です。


セドナメソッドで取り組む「覚悟、本気」を「公式その2」で確認したのちですね、今度は「公式その3」であなたに最終的な、手放しへの「決意」を求めます。


「覚悟、本気があるのね!?」

「はい!」って言ったよね?

「だったら、手放すよ!やっちゃうよ!」

「やるよ!」


わかりやすくいうと、こんな感じ。

「公式その3」「不安を手放しますか?」は最終的な決意を求める質問文なんですね。


さて、まとめます。


セドナメソッドでは


感情を認め、セドナメソッドでやっていく覚悟、本気を聞き、手放す決意をほどこし、いつからやるのかを問いかける。


この流れが基本です。

確認をしておいてくださいね。


さてもう一つの見落としポイントについて。

3回目の講義では「セドナメソッド」の回数についてお話をしました。


「実況中継」と同じで、やってもすぐには効果がない場合に、セリフ、公式を連呼しないようにしてくださいね。


ここはとても重要なことで、不快な感情や症状を追っていく、コントロールしていくことは、本来の目的とは異なります。


「クレア式」、「実況中継」を実践してきてなお、いつの間にか、この罠に引っかかってもがく人は少なくありませんから、時々自分がそうなってはいないかチェックしておくことが必要です。

私自身も、何度も引っかかったものです。


前回お話しましたが「セドナメソッド」の回数については、1回につき5回から、10回繰り返して下さい。


それ以上、繰り返して行うことは、コントロールしてしまうことになるので、受け入れ、手放しとは方向が変わりますから、そこのところは、きちんと理解して自分に落とし込んでおいてくださいね。


回数は5回から10回です。


さて今回は、「セドナメソッド」の基本で、見落としがちなポイントをお話しました。大変重要なポイントですので、繰り返して確認してください。


なお、この配信の原稿はブログにもそのまま掲載していますので、その原稿を確認しながら聞いてもらうと、特に今回はわかりやすいかと思います。


そしてですね「セドナメソッド」では日本で唯一、一冊の本が出版されています。このリンクは、この動画の概要欄、もしくは私のホームページの「おすすめの本」にのせてありますから、本格的にやっていきたいと思われる方は、私の講義動画と合わせて学習してもらうと良いかと思います。


なお翻訳本ということもあり、省略している部分もあるようです。また実際の現場で使いこなすコツなどもあります。本では足りない部分など補う形で、私の講義を展開していきます。


またですね、本でも学習するときは、あまり先走ってやらないように注意してください。私のこの講義はこの本の中身にあわせて進めていきますので、じっくりと取り組んでいきましょう。


またカウンセリングでは、個別に「セドナメソッド」だけのカウンセリングは行っていません。あくまで基本は「クレア式」「実況中継」です。


それらの理解を助け、より早い回復を目指すために「セドナメソッド」を採用しています。ご理解よろしくお願いします。


今回はこれでおしまいにします。

また次回も聞いてください。

よろしければチャンネル登録をお願いします。


ありがとうございました。

とがしやすゆきでした。


🔴今回の動画版はこちら