Q158:先を急いでもパニック障害は治りません

ぽこちゃんからの質問


私は飛行機でパニック発作が出て以来、発作に対して四六時中とらわれてしまい、辛い日々を過ごしてきました。


ちょうど1年前の自分は本当に地獄でした。

日々の予期不安なども気合いで乗り切り今にいたります。だいぶよくなってきていて、とらわれている時間が減ってきていたと、この半年思っていました。あとちょっと!もう一息。あとほんのわずか一歩が踏み出ずに、すごしておりました。

高速道路でも大きな発作を経験したため、避けていたんですが、昨日付き添いありですが、トンネルが頻繁に続く高速道路に乗ったんですが、あまりにもトンネルが頻繁につづくうちに、またあの不快な症状がでてしまいました。

発作までは行かなかったんですが、手汗、目がくらむ焦点が合わない感じ。とまれない、どうしようという気持ち。

どこかで私はもう大丈夫!
少しの距離のバイパスならば乗れるように克服できたし、きっと大丈夫!そんな気持ちで挑んだんですが、まだ治ってなかったのか。と気持ちが少し落胆してしまい、前苦しかった日々がまたきてしまうのではないか!と、考え出してしまっています。


通れたんだから大丈夫!と前向きになる気持ちも
ありますが、絶対ひとりでは無理だ。と自信がなくなってしまいました。

高速道路での大発作があまりにも強烈だった為、1年ぐらいじゃ、まだ無理だったのかと。
また後戻りしてしまうんではないかと。

どこかであと一歩が踏み出せません。踏み出したことにより、もう高速道路すら車を運転することがまた辛くなるのがこわいです。

焦らずゆっくりいくしかないでしょうか。

忘れかけていた発作の恐怖が
またすぐそこまできているようで
自信がなくなってしまいました。

まとまりがなく申し訳ありません。

一時期、車を乗ること自体が怖くなりそれでも震えながらでも乗り続け今にいたります。

昨日の高速でも途中で運転をかわってもらうことは
しませんでした。

もう絶対高速道路にチャレンジできないと思ったからです。



回答


あなたの、これまでやってきたチャレンジ、そして今も続けているチャレンジは賢明なことです。これからも克服に向けて続けていきましょう。

1年はあなたにとって、長かったとは思いますが、ようやく1年かけて自分の発作症状の性質や不安のメカニズムが理解できてきたのではないでしょうか。

良い結果も生まれてきて、もうこれで大丈夫!自信が付いてきた! そんな時に、また新たに、違った試みを追加していくことは、とても勇気のいることですし、必要なことです。あなたはそれをやっています。

そこで起きることは、時に期待を裏切ります。
そしてそれに巻き込まれ、今までの自信や結果が打ち砕かれます。

でも、これは人が新しい事をする上で、当然迎える局面です。どんな人でも新しい事をするのはストレスなんです。今までの習慣がいくら好ましくないものであっても、戻りたくなるのが人間なんです。

また新しい試みが、今までのできていたはずの、不備に気付くキッカケにもなり、それがより学習の精度を上げていく事に繋がるのです。

勉強でも言われてきたはずです。前に進むのは大切だけど復習はもっと大事って。

今回は復習のいいキッカケですし、あなたにとってはいっけん後退に見える、その様子も、私からみたら回復していく過程で必ず訪れる局面です。もちろん私にも何度もそれが起きました。

焦ってはいけません。まだやれること、やることはあります。先を見すぎると希望を失いがちです。やれる事があるということは、まだ可能性を秘めているということで、むしろ希望があるのです。

焦らず、地道にコツコツと。
先を急がず、今をしっかり丁寧に生きて下さいね。