まゆさんからの質問
こんにちは。たまに相談させていただいていました。
あれからとても調子がよく変だなと思うときでもなんとかなっていました。
今朝のことですが、起きて普通に家族と話し、送り出したので「二度寝でもしちゃおう!」とワクワクしながら布団に入ったら、突然冷たい感覚?波のようなものがゾゾゾゾと入ってきて、いてもたってもいられない感情になりそうでした。
その波がどのように入ってきてどうやって出ていくのかを見てやると言うつもりで観察していたら思ったほどにはならなかったのですが、なかなか抜けなく、そのあとも何度も入ってきました。
それも受け入れたつもりですが、、今までは動悸やソワソワから発作という感じで、発作自体もあまり起こしたことがなく、、でしたが、ゾゾゾゾーという感覚だけだったのでびっくりもしました。
突然の初めての感覚は、やはり慣れないし、怖いし不安になってしまいますね。
↑「と思っている自分に気づいているよ」ってやったりもしていますが、こんな感じで良かったのでしょうか。
回答
ワクワクしながら、布団に入っちゃったら、とんでもないしっぺ返しにあってしまったんですね(苦笑)
ご本人からしたら、とんでもない!のでしょうが、私としては、何とも微笑ましい「パニック発作君」との対話の時間でしたね。
こういった事は、回復がかなり進んでもなお、起きることがあります。原因は特にありません。
ただ、それは起きただけ。
神様のお試しでしたね。
でも、あなたの対応はそれ以上でも、それ以下でもなく、アドバイス差し上げてきた通りの事を実行に移してもらえたようです。
「監視」ではなく「観察」することに、できる限り専念する事で、症状に直面しました。その結果として、怖いながらも、思っていたほどの事にはならない事が、頭ではなく体感としても理解が少しは進んだのではないでしょうか。
練習はこの繰り返しなんですね。ここはとても重要な観点となります。
症状が起きないように、起こさないようにとの意味で練習をやっているのではなく、起きる事、起きるかもしれない事を前提として、「起きたときの適切な対応力」を鍛えているのです。
ここの意味が理解、受け入れていただけていないと、この練習をしていても、いつも結果に左右されてしまい欲求不満な状態に置かれる事になります。ここは重要な練習に対する意味なので忘れないようにして下さいね。
こうした練習の結果として、気付けば症状が出てこなくなります。たとえ出てきてしまっても、以前よりずっと楽に乗り切れる事を体感するでしょう。
ただ!
ただですね、あなたもご指摘されているように、今までにない状況で、また今までにない強さで症状があらわれることもあります。
そうした時はどうしても疑問に目が向き、コントロールしたい欲求が増してくるわけです。これは避けられません。
つまり「第二の恐怖」を作り出すのです。
「第一の恐怖」と「第二の恐怖」の区別については、YouTubeの講義動画等でも説明をしていますのでご確認下さいね。
またその時は、初めの頃の自分に戻ったかのような恐怖感と、無力感を感じることになるかもしれません。
しかし、今回のような事は回復の過程では、起きることであり、回復への材料とするためにも、「感情的な反応」ではなく「理性的な対応」が必要です。
そのためにも浮かんで通り、時間の経過に任せていく必要があるんですね。強い関心を持たずに、「今ここ」に自分を取り戻しましょう。
症状をどうにかしようと躍起になるのではなく、今必要な日常生活を、症状や不安と共にやって下さい。
そんな状態ですから、落ち着いて取り組めないかもしれませんし、うまくできない結果になるかもしれません。それは仕方のないことと受け入れて下さい。同じように平然とできるわけがないのです。
大切なのは症状や不安感に一辺倒になるのではなく、そんな状態と共にしばらくは時間を経過するのに任せていくことです。ここも超重要な観点です。
突然の発作症状のあとは、時間の経過と共に興奮は収まりますが、くすぶった火はまだ燃えている状態にあります。
どうしても意識はそこに流れてしまい、その火を早くどうにか消したい衝動に駆られます。
しかし、それは火に油を注ぐようなもの。こうした時は自然鎮火を待つべきなんです。
突然のパニック発作への対応はちゃんと出来ても、そのあとのくすぶった火に対する対応を間違えないようにして下さいね。
なお今回の対応は、やるべき要所はきちんとおさえてできていますから、どうかこれからも焦らず、無理せず、少しずつ前進していって下さいね。