Q165:嘔吐恐怖症・あなたが本当に逃げていること

さおりさんからの質問


ブログを拝見させて頂いているさおりと申します。34才の専業主婦で、主人と3才の子供の3人家族です。


自身が幼い頃から神経質で気持ち悪い感覚が怖く、20才の頃初めて嘔吐恐怖からのパニック発作が出て今まで安定剤を飲みながらの生活をしています。


20代中盤から5年位調子が良くほとんど薬も飲まず楽しく生活できていたのですが、30才で妊娠~今現在ストレスで嘔吐恐怖とパニック発作が頻繁に起きるようになって困っています。


血圧がかなり低く、恐怖症から少食なのであまり健康な方ではないです。

日中、家だろうが外だろうが少しでも気持ち悪い…かも?なるかも?等と思ってしまうと、動悸とパニック発作が出てしまいます。


自分が嘔吐する事に異常に恐怖を感じます。
主人や子供にも自分の親でさえその取り乱した姿を見せる事、もし粗相してしまったらと思うと一人で部屋に閉じこもらないと怖いのです。

考え方のクセで少し体調が変→気持ち悪くなるかもとなっているんだろうなぁとは思います。


心がフラットな時は何でそんな事が怖いんだろうなぁと自分でも思うのですが、直面するとやはり取り乱してパニックになってしまい、悲しくもう嫌だこんな生活…こんな弱い私には生きる価値すらないように感じてしまいます。


家族にも発作で数えきれない程迷惑をかけ、情けなくて自分が本当に大嫌いです。

対応として、子供と散歩がてら運動、なるべく血糖値を上げないような食生活、パニック障害系の本やブログを見て良いと思うことは取り入れてみています。

まとまらなくてすみません。
嘔吐恐怖にすぐ繋げてしまうクセはどうやって矯正していけば良いでしょうか?
ご回答頂けたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。



回答


自分が描く、こうあるべき、こうありたい自己像が緩んでいくと、少しずつ快方へ進めます。

長年の悩み、体験の結果として、「あるがままの自分」を、認められなくなっているようですよ。

粗相して取り乱した自分を見られたくないという裏にはどんな思いがあるのでしょうか?
嘔吐だけではない、自分が何かしらの不手際で他人に迷惑をかけることを、ひどく怖れているところはないでしょうか?  

仮に迷惑をかけたからとして、どうなのでしょう。そしてそれは自分が自分自身に背負わせた重荷に過ぎないのではないでしょうか?

迷惑をかけたくはないことは、誰もが思うところではありますが、怖れになるほとでは、すこし感度が良すぎます。ボリュームを下げたいところです。

自分と一緒にいる人に、不快な気持ちをさせたくない。結果どこかでご自身のことを蔑み、自分は助けてもらうに値しないと思っていたら、それは自分自身で傷を付けているようなものです。
そんな事はない!であればいいのですが…。

嘔吐は誰もが嫌ではありますが、今のあなたは嫌なこと以上に、人へ迷惑をかけてしまう事をひどく怖れているところはないですか?

ご結婚もされ、お子さんもいるわけですからご自身の事を、愛されるに値しない人間だとは思わないとは思いますが、心のどこかで自分がすること、誰かと自分が居ることで見捨てられはしないかという不安を抱えてはいないか、発作時にそんな気持ちがムクムクと湧いてはこないか観察してください。

そして、もしそうした思いが出てくるならば、それは自分で決めたことではない、もしくはあらゆる体験から、歪んで解釈して受け取ってしまった結果であると強く自分自身に言ってあげて下さい。

自分自身が、初めこそ、こそばゆくても思いやりをもって言ってあげることです。その時感じた時に言うことが大切です。

発作症状と共に出てきた思いはとても大切です。否定してはいけません。そして見逃してはいけません。今のあるがままの自分を嘔吐への恐怖でカモフラージュすることなく、丁寧に自分の思いを扱いましょう。 

嘔吐の向こうに何を思うのか?
カラダで感じている不快な場所に手をあて、あなた自身が自分で、自分にオッケーサインを出していきましょう。