Q171:コーヒー、甘いものは気にするな!起きる時は起きる!

ヤマネさんからの質問

前にカウンセリングを受けたことがあります。嘔吐恐怖とパニック障害、腸過敏性症候群があります。

ここ数年は前に比べるとだいぶよくなってきて、予期不安もすぐ治ったり、外出も不安なしで行ける範囲が広くなってきました。
しかし、つい先日大きな発作が起きてしまいました。

私は腸過敏性症候群があり、不安に思うとすぐお腹がゆるくなったり、何度も尿意を感じ、トイレに何度も行ってしまいます。特に不安に思っていなくても、突然激しい腹痛が起こり、そして不安になったりします。

そんなときも「こんにちは。お腹が痛くて不安に感じていることに気が付いています。何度もトイレに行っても大丈夫。行きたいだけ行けばいい。」と実況中継して、胸のあたりをさすって身体の力をできるだけ抜いています。

そんな不安な中で、さらに息が苦しくなったり、突然湧き上がる強い不安があったりして、それが何度も来て、なかなかおさまらなかったりしてとらわれてしまい、今回大きな発作が起きてしまいました。

取り去りたい!と思う気持ちが強くて、何度も何度も来る不安に必死になってしまいました。
さらに、お腹がすいていたにも関わらず、食べて吐き気がきたら嫌だと思い、それでも頑張って2~3口しか食べられませんでした。

受け入れる、不安を感じ切るということは、怖い!嫌だ!を感じたらその都度、その感情を感じ切るということでしょうか?

強い発作を体験してから、特に仕事や家事など何もすることがないと今ここを意識できず、また不安が来るんじゃないかと思い出してずっと不安にとらわれてしまいました。そういう場合は無理矢理にでも集中することを見つけた方がいいですか?

あと、甘いものが好きで、1日1つ以上甘いものが食べたくなり、食べてしまうのですが、控えた方がいいでしょうか?

質問が多くなってしまい、まとまらずに申し訳ありませんが、返信お願いします。


回答


ご質問の内容三つありました。
回答が前後します。


まず一つ。

甘いものについてですが、食べても構いません。

よく甘いものが、コーヒーがとかありますが、用心のためにとやっている、その作法が、そもそも慢性的な不安状態にしてしまうのです。過剰な量でない限り、好きなものは食べましょう。


二つ目のご質問。

「受け入れる、不安を感じ切るということは、怖い!嫌だ!を感じたらその都度、その感情を感じ切るということでしょうか?」
について。 

「怖い、嫌だ」といった一般的に言うところの、ネガティヴな感情は自分の中から消し去りたい、見ないでおきたいと思うのは当然のことです。

しかしながら、この場面においては、その感情があること、そして身体のどこでそれを感じているのかな所在確認。そして実況中継しましょう。ここで言うところの感じ切るとは、今の自分のあるがままを描写、体感していくことです。

もちろん「逃げるな!」と強固な事を言っているのではありません。すこしでも多く、我慢という形ではなく、その状態と共に時間を過ごしてみてくださいという提案です。あまりにキツイ、無理と感じる日もあるでしょう。そんな時は逃避行動にでるなどの行動をしても構いません。


三つ目のご質問。

「特に仕事や家事など何もすることがないと今ここを意識できず、また不安が来るんじゃないかと思い出してずっと不安にとらわれてしまいました。そういう場合は無理矢理にでも集中することを見つけた方がいいですか?」

について。

何かやれることがあるならば、それをやってください。これは気をそらす事とは違います。建設的な活動であればいいです。

そして少し身体を動かすことは良い選択です。

スマフォなどをお持ちであれば、フィットネスアプリ等もあります。間違っても瞑想アプリなどは使わないように。瞑想は内省が強くなる分、今のあなたには不向きです。

そして身体を動かしましょう。
日頃から室内で出来るものでもいいので、身体を動かしましょう。

今回の出来事は回復への道程においては、少し良い感じを実感していただけに、戸惑われたかと思いますが、私も含め、誰もが必ず何度か体験します。そういったものなのです。

私はこれを、「神様のお試し」と呼んでいます。今までの成果を披露する場です。もちろん、何回かは今回のように、返り討ちに合うような結果となってしまう時もあります。

しかし結果を次に繋げないようにしましょう。「今回は、こんな結果だった」に過ぎません。

しばらく緊張の波を感じるかもしれませんが、そこにも大きな関心を寄せず、浮かんでやり過ごし、時間の経過に任せていくことで、自然と緩解してきます。

この残骸とも言える、この緊張の波を放って置けない人は少なくありません。しかしながら、これは結果による残骸。

それ以上の何か悪さをするわけではなく、時間の経過で癒えてくるものですから、みずから大きな関心を払い、用心のためにどうにかしようとすることなく、そのままにしておいて下さいね。