Q174:実況中継はうまくやろうとしないで大丈夫

りんごさんからの質問

今日、友達と会う約束をしています。

前々日までは楽しみだったのに 昨日は緊張してきて大丈夫かな?行けるかな?やめとけば良かった。と思うようになってしまいました。

今日の朝には緊張 動悸で目が覚め やっぱり約束はハードルが高かったようです。断って嫌われないか 変に思われないかと思うと 行く行かないで 余計不安になり悩みます。

ソワソワ ドキドキから不安でおちつかない 予期不安が始まり。実況中継をしながら 自分にこれは試練だ。ダメなら帰れば良い。と言い聞かせてます。

実況中継をしながら 自分が安心するようにふるいたたせるように考えてしまいますが それはやめた方が良いでしょうか?

試練だ→けどその試練に負けたら?
帰れば良い→変な人と思われないか 言い出しづらい。これは思考だ→現実にダメだったら?など 自分で実況中継や言い聞かせをしても必ず、「だけど もしも…」と考えてしまいます。

不安が酷いと 焦って上手く実況中継が出来ないのですが 焦りながらでも大丈夫でしょうか?


回答


不安が酷いと、当然ながら焦るものです。
「焦らず落ち着いて」とするから、不安が余計に高まるのです。

どんな状態であろうと、良し悪しのジャッジはしないで、そのまま、あるがままの状態で、やるべき事をしていくことが大切です。

実況中継も同じですよ。
どうにかして効果を出そうと必死になると、かえっていけません。実況中継といえども、不安のコントロールの役目を負わせてしまうと効果はありません。

あくまで事実から、それてしまって、過去の記憶や未来への予測、物語といったものにとらわれ、不安になっている自分を客観的視点に立って、実況中継するのです。

そうすることで、自分と不安との間に距離が生まれるようになります。この訓練をひたすら行っていくことで、不安がありながらも、そこに強い関心を向けることなく、今ここへ必要な自分を取り戻していくことができるようになるのです。

焦りながらでも、実況中継はやりましょう。焦っている自分自身をも実況中継してしまえば良いのですよ。

そして、もう一つ。
自分を奮い立たせることについて。
特に悪いことではありませんが、症状や不安を敵視する側面もあるので、まずはやはり、それら不快な状態をしっかりと観察、実況中継することは必要です。

時には、その場しのぎの、こうした対応に頼ってしまうことは仕方がないところではありますが、こうした事が回復に繋がるわけではなく、余計に慢性化していくだけなので、要点をよくとらえ、大事なことを避けないようにして下さいね。