ちゃいさんからの質問
富樫さん、はじめまして。
25歳の女性です。
①私は前から何か身体におかしいことがあると、すぐにインターネットで病気を検索してしまい、不安になる。といったことを繰り返しておりました。
いわゆる心気症のようなものだと思います。
不安になる度に病院に行き、大丈夫と言われると安心するのですが、また身体になにか現れると同じことを繰り返してしまいます。
そんなことをやっているうちに、去年の冬仕事中にいきなり呼吸がしにくくなる瞬間があり、これがわたしにとって初めてのパニック発作でした。
それから足のなんともいえないムズムズ感に悩まされたり、吐き気に襲われました。10年近く吐いていないので気持ち悪くても吐けず、毎日怖かったです。そんな日々の中で富樫さんのブログにたどり着きました。
それから富樫さんのブログを読んだり、仕事を辞めて自分のやりたい仕事に就いたりとしているうちにパニック発作もひどくは、なくなってきました。
しかし最近またパニック発作が毎日のように繰り返されるようになりました。1日のどこかでいきなり呼吸がしづらくなったり、ぼーっとなんだか自分が遠くにいるような何ともいえない気持ちになります。
また、わたしは薬が怖く、心療内科には一度もかかったことがないのですが、心療内科にかかるのも1つの手でしょうか?
②わたしがこのようなパニック発作を発症してしまった原因は自分の心配症な性格にある気がしています。
いつからか極度の心配症になり、お財布の中身がちゃんとあるかなど常に確認してしまったり、何度もいろんなことを確認してしまいます。
あと、高校生のときに気胸という病気になり、息が苦しい感覚を体験したことも原因かと思います!(パニック発作が初めて起こったときに気胸の病院に行きましたが、異常はありませんでした)
③パニック発作が起こったときにミンティアを口に入れるとなんだか落ち着きます。なるべくいろんな場所に繰り出したり、アクティブに行動するようにはしてますが、いざパニック発作が来たときに気にしないようにしようとしても気にしてしまい、ますますパニックに陥ってしまいます。
回答
心気症、強迫思考、離人感で悩まされている人は少なくありません。
私も悩まされました。特に心気症的なものには小学生の頃に見た、白血病の少年のドラマを見てから数年に渡り、パニック障害になる前からひそかに悩んでいました。
長時間にわたる不快感(パニック発作)へのとらわれですが、そのような人がほとんどかと思います。しかし実際はそんな四六時中、発作症状が出ているわけではありません。
その長時間であっても、波はあるのですが、不快感にどうしても意識が向いてしまいます。
波は実際には小さくても、大きく感じ取ってしまい、ジリジリと続く不快感をどうにかしようと必死になるがあまり、悪循環となり、一日中ソワソワ不安にとらわれた人質みたいになっているのです。
今のあなたは、徹底的に「安心・安全」を求めていますし、そしてそれをコントロールして維持したいと強く考えていると思いますがいかがですか?
あなたの分析のように、過去体験した気胸など、「死」を意識するような出来事が引き金となってしまうこともあります。根っからの心配性もそうかもしれませんね。原因は様々です。
ただ一つ確実に言えるのは、あらゆる原因があったにせよ、あなたの中の「安全・安心欲求」「コントロール欲求」の感度が「通常より高くなってしまった」ということ。
この心の感度を下げていく必要があるということです。どのようにして、その感度を下げていくか。
それは、その渦中に、今の自分は「高い感度なんだ」ということに、その時に気付くことです。いつもの実況中継によるツッコミが必要です。
安全、安心が自分の中で保たれていないので、感度を高くして備えておきたいんです。
あなたの中で安全とはどんな状態を言うのでしょう。そしてそれが保たれないとき、自分がどうなってしまうのを怖れているのでしょう。
この部分への気付き、実況中継をしていってもらえますか?
出ている症状だけではなく、症状が出てしまったあとの、自分の状態について何を怖れているのか、その部分も合わせて実況中継してみましょう。
病院、お薬についてですが、我慢する必要はありませんよ。時にはお薬の助けを借りて進むことも一案です。