Q186:あなたの中の物語が怖れをつくる

葉さんからの質問

この春から仕事を始めました。毎日がジェットコースターに乗っている感じです。お薬の力も借り何とか1ヶ月過ぎました。

パニックになる前からの私の永遠のテーマかもしれません。周りがどう見てるのか、どんな評価をしてるのか気になって仕方ありません。

そして過去に下されたと思い込んでる私の悪い評価を思い出し「私を採用した事を後悔してるだろう」とか「気の効かない人間」思われてるはず、と被害妄想にふけり体調が悪くなってます。

もしくは、マイナスに思われてるって思い自分を守っているのかもしれません。そこまで誰も私に注目してない事も分かってるつもりです。

理屈は分かってるつもりなんです。この自意識過剰な気持ちをどうすれば振り払えますか?


回答


「他人の目を気にしている自分」物語。
「どうせ私なんて…」物語。

いつからか出来上がった、あなたの中の「物語」から、もう抜け出てください。

あなたも気付いているように、いつからか「物語」の中にいる方が、自分にとって楽になってしまっていませんか?

何かあっても、「ほらね、こんな私だから…」と自分の殻に逃げ込み、肝心な「事の責任」を回避してはいませんか?と同時に、他人に、いらぬあなたへの評価を委ねている事になるのです。お分かりのように他人はあなたが思うほど、あなたに関心はありません。

他人に評価を委ねる生き方はもう止めにしましょう。ますます苦しくなります。他人の評価など、意外に薄っぺらいものなんです。その時の気分や、その人のルールなど皆それぞれで、他人を正当に評価するほどのものは持ち合わせているわけではありません。

自分の中に他人を介在させず、「自分を生きる」ことを決意してください。道徳的、倫理的に世の中にそぐわない事ではないかぎり、誰もが生きたいように生きる権利はあるのです。

あなたが、「自意識過剰感モード」に入る時はどんな時でしょうか? いついかなる時でも、「物語」にいる時は「今」にはいません。

「そもそもの事」をする事が大事なのであって、自分自身が「物語」の中にいること、その物語をなぞっている自分がいるよねと実況を入れましょう。

まずは、それが自意識過剰ネタのある「物語」から抜け出るキッカケとなります。

そして、それに対して評価せずに、「と思ったんだね」「と考えただけ」と、自分を少し引いて、自らが置かれている、そもそもの今を意識し、目の前のことに目を耳を傾けることです。

解釈から先に入らず、「出来事」そのものだけを受け取っていきましょう。たとえ気分がどうであっても、物語に逃げ込まず、今をしっかり意識し、気分をそのままに、やるべき事をしっかり見据えて取り組んでいくことが大事です。

仕事中は他人の思惑を気にする時間ではありませんよね。そもそも、何をしにきたのでしょうか。
目の前の仕事へと意識を戻し、また物語に入っていたら気付きをいれて、仕事という「今」に自分を戻しましょう。

物語に気付き、そもそもの今に自分を戻し、やるべき事を、まずやる。心に取り組むとは、今、目の前に見えることにしっかり取り組むということです。