Q193:さまざまな自然現象をパニック発作の原因にしないこと

さくさんからの質問

いつも勉強になります。4月から5月になり、昼間は暖かく夜は肌寒く、雨が降ったりと気温の変化についていけず、フラつく感覚、息がしにくくなったり、動悸が気になったりと体調不良が続いています。

特に雨が降る前が症状が出ます。しかし実際は天候や気温が体調不良に関係しているかは分かりませんϵ('Θ')϶今日は雨が降り、普通に運転してスーパーへ行きましたが、フラつき、息苦しさを感じました。

しかし買い物という目的本位でスーパー内をウロウロして買い物し、運転して帰宅。バタンキューです。質問ですが富樫先生もこういった時期はありましたか?そして克服した今はどうですか?アドバイスをお願いします。


回答


結論から言えば、こうした時期は私にもありました。今はありません。もしかしたら多少なりとも生理的に反応はしているのかもしれませんが、そこにとらわれ、生活が左右されることはありません。


確かに天候の悪化の直前など気圧の変動は、身体にある種のストレスがあります。それを敏感に感じる人もいれば、あまり感じない人もいます。

問題は以前の自分だったらどうだったのか?です。以前にはここまでは…となるならば、とらわれの部分が解釈を歪めている事もあるでしょう。

天気が悪く、調子が良くないのでと条件付けをして行動を控えてしまえば、さらにその条件付けは強化されてしまい、生活の質が落ちてしまいます。

なによりも毎日の日常において天候に左右されて、右往左往してしまうようでは現実的ではありません。

思わぬ形で症状が出ると、どうしても原因を考えてしまうものです。その原因の筆頭に上げられるのが、「疲労がたまってるからかなぁ」や、「寝不足だからかなぁ」、「天気が悪いからかなぁ」です。

疲労、寝不足、天気…みなさん、この中の一つぐらいは当てはまるかもしれません。

それは「安定」といったことに結びつかないからでもあります。

常に安定を求め、不安定な感覚、先行き不透明な状態を白黒付けたくて仕方がない人が多いようですが、パニック障害を克服する上で、このようなストレスであえて与えて行動練習をして、不確定要素に対する免疫を付けることは大切な回復への指標となります。

体調がどうであれ、やってみたら思っていたほどではなかった…そんな体験は山ほどあるはずなんです。自らが思い込んでいる条件、公式を行動練習を通して見破っていくことが何よりも大切な事となりますよ。