Q194:不安を無くすという取り組みは良くありません

おまみさんからの質問

先日はカウンセリングありがとうございました。
機会を作って電車に乗る練習をしてみようと思うのですが…まずはどこから始めたら良いのでしょうか、各駅から?急行?最初からハードルが高いのは良くないのでしょうか??

そしてカウンセリングでもお話しをさせていただきました、電車での不安を感じたため、その後また日常においても不安を感じやすくなってしまった場合の対処法はありますか??

今は家にいる時、前程不安に感じることも少なくなってきて、落ち着いてはきているのかな…と思う時もあるのですが、また不安に感じる事が増えるとなると、育児もあるのでどうしたら良いものかと考えてしまいます。アドバイスお願いします!


回答


行動練習は初めからハードルの高さを上げてはいけません。カウンセリングでもお渡ししている、各種シートを使って洗い出し作業、そして練習する順番について戦略を立てないといけません。ただ闇雲に行動練習をしても先々でつまずいて断念ということになりかねません。慣れで治していくものではないので、そこを誤解しませんように。


あなたの場合、各駅からであり、距離を伸ばし、行く先々での滞在時間を増やすことが基本ラインです。また乗車時間、乗車する車輌、車内の立ち位置等、様々に組み込み、それがクリアされてきたら急行です。各駅でのこれらがクリアされてると、急行電車に対しての練習が思いの外、ストレスが少ないことに驚くことも少なくありません。

そしてもうひとつ。電車での練習において不安を感じてしまって、次の行動に対して神経が過敏になってしまっているようですが、これは原則として日を空けずに練習に取り組むことが必要となります。もちろん、その中には細かいコツがあります。

不安が増えることを怖れているようですが、不安には波があります。当然、落ち着いた頃に、久しぶりにやってくる不安には過剰に反応してしまい、次の行動練習の取り組みの妨げになりやすいものです。

不安を無くすためというより、不安との向き合い方を学んでいるわけなので、不安にならないように、増やさないようにと、気をまわしていることに囚われれば、かえって神経は過敏となってしまう悪循環に陥ります。

不安なく行動練習はできませんので、不安がありながらも、いかに物事を進めていくのかということを学んでいただき、そして即実践を繰り返していただくようお願いします。