Q199:嘔吐恐怖症は、吐くことが本当に怖いことなのか

あかりさんからの質問

私は嘔吐恐怖症なのですが強い不安からか離人感が出てしまいなんだかますます嘔吐への恐怖が強くなります。

嘔吐恐怖症で実際に嘔吐することは、ほとんど無いと聞いたのですが本当なんでしょうか…?


回答


嘔吐恐怖症で実際に嘔吐することは…


「あるかもしれません」

あまりに緊張に、さらされれば、人はえずいたり、実際に吐くこともあります。
恐怖があまりに過ぎれば、そうした反応も時にあるでしょう。

しかし、一方で、そう毎回のように緊張感や恐怖感にさらされたところで、嘔吐にまで反応を示すことは限りなく少ないのも事実です。

特に慢性的な嘔吐恐怖症において、「嘔吐」そのものは症状の中心にあるものではありません。

恐怖感の感覚、恐怖に恐怖するという、とらわれの悪循環ですので、実際に吐いてしまうのではないかと、「嘔吐」そのものをどうにかしたいという事から、対策を練ることは的がズレにズレまくっているということです。

あなたが、この回答を読んで「そうか、実際に吐くこともあるんだな。怖い!どうしよう、イヤだ…」となり、吐かないようにするにはどうしたらいいのかと考え続けるとしたら、それは罠にハマっています。

吐くのではないかという恐怖感の仕組み、そして恐怖感の克服は、恐怖感の受け取り方に左右するということ、そのスキルを、このブログやカウンセリングで学んでいっていただきたいと思います。