Q212:パニック障害を治していくには、戦略が必要です

杏仁豆腐さんからの質問

最近は、YouTubeの不安感、帰宅困難や、セドナメソッドの抵抗感、失敗の恐れを繰り返し聞いています。また不安のメカニズムも読んでいます。

失敗への恐れ、抵抗感は、まさに私にぴったりでした。何かする時に丁寧に感じ、手放しをしています。

また、行動計画を細かく立てて行動しています。ダメならダメでいっか!ではなく、できるだけ用意して、達成率をあげれるように。

これは、現実を受け入れるってことだなと思っています。今の私は、頭で考えてパパッとできないから、紙に書いて、こうしたらスムーズかも、と知恵を出して準備しています。

助けてもらうリストは、お願いして「えー」って快く引き受けてもらえなくても、「じゃあいいもん!自分でするもん!」とならずに、「お願い!」と再度言ってみる、という行動練習にもなっています。

自分でやるのも、人に頼るのも、どちらも行動練習ってかんじです(笑)

「YouTube不安感」で、誰もが思う不安感に身を置くことが大切と言われてました。

今は、住宅購入の不安、子育ての不安、芸能人の不幸なニュースで世の中大丈夫か!?と怖くなる、など、いろいろ不安なことがあります。

住宅については旦那、子育てやニュースについての不安は同じように子育て中の友人とそれについて話したり、母と話したりしています。自分はこう考える、とまず自分の気持ちを確認してから、話すようにしています。そしたら不安が和らいだりします。人と話すって大事だなぁと実感したりします。それに、不安を感じてるのが自分だけじゃないっていうのも、安心したりします。

不安なことについて、なんとかなるっしょ!と何も考えないのは、違いますよね?

じゃあ今できることは何なのか?と考えて、できることはするし、いろんなパターンを考えておいて、自分の負担を減らす知恵を考えるのも大事だよなぁと思うのでが、、、

でもやりすぎると怖い妄想や、過去の記憶の再生のグルグル思考になっちゃってたり、、、

つまり、生きてればいろいろ出てくる不安に、4つの原則をどう当てはめていくのか、ヒントをもらいたいなぁと思います。

よろしくお願いします。


回答


「知恵を出す」

今回のあなたからの質問の中に、この言葉を見つけた時、私は安心しました。

「できないから私には無理!」…ではなく、知恵を出し、工夫をする。

少しでも達成率を高め、ことを進めるには「知恵」が必要なのです。

あなたは、ちゃんとそこを理解しましたね。

「できないから私には無理!」

は思考停止の状態です。単に感情に任せているだけです。そうした感情に任せた状態では物事は前には進みません。

論理的思考を苦手とする人は多いですが、今回のお話の中に出てくる行動計画に関しては、計画→実行→評価→改善といったPDCAサイクルが必要です。

達成率を上げるには、どうしたらいいのか。今なにが足りないのか。物事スムーズに少しでも運ばせていきたいのならば、そのような論理を持って計画を立てていかなくてはなりません。

「何とかなるっしょ!」はあくまで、そうした準備を最善を尽くし、あとは事が起きたら、その時の自分が何とかするという意味で使う言葉です。

場当たりでやっても練習とは言えません。慣れで治っていくものではない事は、もう何度もお話してきました。

治っていかない人は、この根本原則をスルーしています。それでは治っていくものも治りません。

さて生きている間に、さまざまに起こる出来事、不安などに、どう向き合っていくのか。

四つの原則を使う場合、一番肝心なのは、「直面する」なのです。

ここがしっかりできていないと、その後の三つはうまく機能しません。

直面して、しっかりソレを見ることが大事なのです。慎重に丁寧に、今を取り扱うことです。

そして、そのあとです。
受け入れられる事なのか、そうではない事なのかは。

判断の結果、たとえ受け入れられなくても、そうした自分の今をまっすぐに受け入れ、しばらくは、そんな状態でもできるだけの最善を尽くす、そのための戦略を立てて、目的とするところを目指せばよいのです。

直面させ避けなければ、その後は目的の達成精度を高めるための過程に思いを巡らせ、ノートに整理しながらつめていけばよいのです。

無論、その途中で軌道修正ありきです。思惑通り、計画通りスムーズにはいかないので、完璧にしすぎないことだけがコツです。

そして、結果に対して、どんな結果であろうと浮かんで通り、時間の経過に任せるとともに、戦略の練り直しです。

またカウンセリングを受けてみてくださいね。