はるみさんからの質問
現在50代主婦です。パニック障害という病名がついてから、1年半程が経ちました。ただ症状というものは、20代の頃満員電車の中で倒れてから始まっていたんだと思います。
しばらく怖くて電車に乗れなかったし、乗れる様になってからも、何度も動悸がして辛かったです。
それ以後、トンネルやMRI検診が苦手です。今の様にネットで検索したり出来る時代ではなかったので、勝手に閉所恐怖症であると思って、多少の不便はあるものの普通に過ごしておりました。
数年前より更年期の症状が出始め、自律神経が乱れたのがきっかけとなり、パニック障害の症状が一気に暴れ出したって感じで、日常生活に支障が出ました。
更年期として産婦人科や内科に通っていましたが、心療内科を訪れ、パニック障害という病名がつきました。
薬を処方されましたが、副作用の症状が余計に辛く、頓服としてアルプラソラムだけを服用してました。
あと睡眠導入剤を飲んでいました。
なんとかこの状況から抜け出したいと思い、先生のブログを見つけて読ませて頂いてます。
今、症状に波はあるものの生活自体は送れています。アルプラソラムも保険として持っているというだけで、半年以上服用していません。
ただそうは言っても、緊張している(監視)状態がずっと続いているので、身体中が凝りで痛くてたまりません。
整体に通っても、マッサージして下さる先生に気の毒になるくらいほぐれる事がありません。夜も緊張がほぐれないので、眠りにつけません。仕方なく睡眠導入剤を飲んで眠る暮らしです。
動悸などの不快感は、やり過ごす事が出来るのに監視するのを辞めるという事が出来ません。今、私は監視してる、ダメダメと思うと余計に身体に力が入ってます。
奥歯を噛みしめてる自分に気付きます。何かに熱中してる間は忘れているので、何かやらないとって思うのですが…胸がざわざわするばかりで何も手につかないです。
私には、今、何をどうする事が必要ですか?
睡眠導入剤を服用し続けている事も、良いのだろうかと気になります。
アドバイス頂けたら、嬉しいです。
回答
現在、「睡眠導入剤」を飲まれているとのこと。これは飲みながらでの改善してくるので、「飲むのを忘れた!」と朝目覚めて、思い出した頃に、積極的に減薬に進めれば良いと思いますよ。
更年期障害の年代に入り始めているとの事で、なかなか気分やお身体の波が以前にも増してあるかもしれませんが、まず運動をして下さい。
鍛えるという観点ではなく、負荷の軽いものでもいいので、何か運動を定期的に行ってください。
今ある緊張感は神経疲労による緊張、身体の凝りですから、あなたに必要なのは身体を動かしながら気分転換を図ることです。
また1日をシャワーで済ませているようでしたら、お風呂に浸かる習慣を必ず身に付けてください。
即効性を求めてはいけません。3ヶ月、半年、1年と時を刻んでいってください。
以下、あなたのご質問の文章を引用しつつ回答差し上げます。
◉動悸などの不快感は、やり過ごす事が出来るのに監視するのを辞めるという事が出来ません。
↓
「監視」することを止めようとすれば、余計に監視の精度が上がります。大切なのは、監視している自分にその都度、気付きを入れていく事。そして「そもそもの今」に目を向け直し、今やっていたことに専念することです。
もちろん、そんな監視下の状態で、事を成すことは何とも気持ちの悪く、そして中途半端な結果になってしまうかもしれませんが、それが紛れもない今の自分なのです。
そのあるがままの今の自分を受け入れていきつつ、事を不完全ながらもやっていくと、自然と監視に気付いても、どうにかしようと必死にならずにすむようになります。
監視している自分に気付き、受け入れ、気持ちの悪さの中を浮かんで通り、時間の経過に任せるのです。
コントロールしようとしてはいけませんよ。
◉今、私は監視してる、ダメダメと思うと余計に身体に力が入ってます。
↓
これは当然のことです。前述したように、「ダメだ!」は受け入れではありません。いくら抵抗したところで、しばらくは現状を変えることはできません。
ならば、監視している自分、そしてそれに伴って身体に力が入っている自分に気付きを入れていきましょう。
◉奥歯を噛みしめてる自分に気付きます。何かに熱中してる間は忘れているので、何かやらないとって思うのですが…胸がざわざわするばかりで何も手につかないです。
↓
症状に気付かないように、何かをして気を紛らわそうと必死だから、神経の緊張が一向に休まらないのです。
何かに熱中しているときは、忘れているからといって、症状に気付いた途端に、何かに集中しようとして忘れようとするのは違います。
この時点ではこの行為は気を紛らわしているだけ、回避行動をしているので、このような対応をすればするほど、神経はますます緊張を増していくだけです。
読ませていただくとわかるのは、あなたも例外なく、間違った対処方法で、悪化慢性化させてきたようです。私も含む、皆同じような対処方法をしてこじらせます。
これからは対処方法を180度ひっくり返して取り組んでいく必要があります。
回復には正しい知識と、定期的な振り返り作業、答え合わせが必要です。文面による質問回答だけでは、誤解も生じやすいので、一度お話を致しましょう。
カウンセリングを定期的に受けてみてください。毎月1回、1年ほど経過していけば「改善」に実感を持てるレベルにまでいくと思いますよ。