Q218:症状にとらわれるまでの過程

 rさんからの質問

土曜日から産後の生理が始まり気持ちがもわんもわんしています。

それがありながらも、お出かけしたりはしました。そのときは気にしてなかったのでなかったですが、、

月曜日の朝少しありそのあとはなくなってましたがまた昨日の夜からもわんもわんジェットコースターから落ちる感覚がみぞおちから胸にもあり寝付くのも遅く苦しいです。朝もまた動悸から始まり、、今もあります。

これもパニック発作なのでしょうか?


回答


「その時は気にしなかったのに…」

なぜか、フッと気付くと、またその症状を意識してしまう。

そうこうしているうちに、それがあるか、無いかに、こだわるようになり、ジャッジが始まる。

当然好ましくないものとジャッジされたものは、何でだろう…と原因探しが始まる。

それと共に、どうにかならないものか、どうにかしようとするコントロール欲求が湧いてくる。

しかし気持ちとは裏腹に、もうその頃には症状を監視状態。

今もまだある。

まだある。

まだ…

まだ…

まただ…

やがて神経も過敏となり、必要以上に症状を大きく感じやすくなっていて、当初とらわれていた症状とは形を変えている状態。

もともと持っていた、とらわれやすい症状、予期不安にも悩まされる事になる。

あなたの今の状態です。
パニック障害の人が症状にとらわれていく過程です。

肉体的症状は確かにありながらも、それをあってはならないもの、起きてほしくなかったことが、今まさに身に起きている…

その「身に起きている」事自体にとらわれています。

症状自体はパニック発作というべきものではありません。もしかしたら元々は、生理によるホルモンの変調から起きた一時的な状態だったのかもしれません。

それが「何かいつもと違う?」と感じ取っていたのかもしれません。

不調感が、パニック発作に繋がってしまうことを怖れているとしたら、受け入れられていないのです。

今必要なのは、治っていく過程での、偶発的な身体の不快感を、パニック発作と結び付けず、浮かんで通り、時間の経過に任せる事です。

毎日するべき、ルーティンを黙々とこなしていきましょう。普通の生活をしていきましょう。そんな状態にあっても、やれる事はちゃんとやれていることを自覚して下さい。

その間にも、監視状態にいる自分もいるでしょう。コントロールしたくなる気持ちも湧いてくることでしょう。

そうした気持ちの反応にはジャッジせず、「それが今の自分」として気付き(実況中継法)を入れていきましょう。

ただ起きてしまったことへの「とらわれ」があなたの身に起きているだけです。

やる事は「今に気付く」ことですよ。