欲求の手放し⑥・まとめ(セドナメソッド⑳)

2021/1/24 YouTube配信原稿



みなさん、こんにちは。

とがしやすゆきです。


20回目の「セドナメソッド」の講義動画を始めます。


今回は、前回まで数回に渡ってお話してきた「欲求」のお話のまとめとなります。今回のお話は、あなたの不安感や恐怖感の根っこにある「欲求の構造」についてまとめています。とても重要なお話です。今回も繰り返し聴いてくださいね。


さて「セドナメソッド」で言うところの欲求は、「コントロール欲求」「承認欲求」「安全・安心欲求」のことです。この辺の細かいことは前回までの動画の説明を再度聴いて復習をしてくださいね。


さて今回は今までお話してきた「欲求」についてのまとめとなるわけですが、まず「欲求」の手放しで理解しておかなくてはならないことは、あらゆる感情の裏にはこの「欲求」が潜んでいるということを押さえておくということです。


例えば不安の裏には、安全ではないと感じているからです。安全のためにコントロールしたいのです。じゃないと言うまでもなく安全ではないからです。


じゃあ、何から安全であろうとするのか。


つらい症状から身を守れないことからでしょうか。実はそれだけではありません。


それは自分への「承認」が得られないからです。


ここで「承認」について、いまいちピンとこない人がいると思うので、再度説明しておきますが、あなたにパニック発作が起きた時、また予期不安が起きた時に何を心配しているでしょうか。


もちろん症状の辛さに苦しんでいる自分かもしれませんが、おそらく次に出てくるであろう言葉があると思います。


「迷惑をかけたらどうしよう」です。


ではあなたにお聞きますが


迷惑をかけたらどうだというのでしょうか?

何を感じますか?


相手の期待を裏切る感じでしょうか。

変な目で見られることでしょうか。

疎外感でしょうか。


そのどれもが「承認を得られない苦しみ」からきているんですね。


ではもう一度、お聞きしますが


はたして、そんなあなたと遭遇した相手は、「裏切られたと感じているのでしょうか」「変な目で見てくるでしょうか」「あなたを追い出すようなことをするでしょうか」


あなただったらどうですか?

逆の立場で考えてみてください。


心配が先に立ちませんか?

場合によっては助けるかもしれませんね。

少なくとも、「あっちに行って!不愉快だ!」なんて言いませんよね。


あなたの「こう思われたらどうしよう」はすべて「承認欲求」が満たされないことへの不安があります。そして承認欲求が満たされなければ、自らの安全・安心を脅かすものと解釈されるわけです。


でもわかりますよね。そんなことであなたの承認がどうこうなんてことはないんです。安全・安心が損なわれることなんてありません。

あなたは、いつでも安全・安心です。あなたの心配事はまだ起きていないことばかりなんです。


ということは、それは過去の体験と比較しての単なる思考です。感じ方に過ぎません。

いつもブログやカウンセリングでお話していますが、過去と今を繋げないでください。繋げればあっという間に不幸になれます。


「安全・安心」でありたい欲求を満たすには、「承認欲求」が必要です。しかし、その承認欲求が満たされないのであれば、全力で「コントロール」しようと必死になります。そんな構造があるのです。そしてその構造があっての、あなたの抱える不快な感情への、あきることのないとらわれとなっているのです。


安全・安心欲求承認欲求コントロール欲求そうした欲求が満たされなければ不快な感情。満たされていれば、心は穏やか。


逆に言うと、コントロールしたがるのは、承認を得ようとするから、そして安全・安心を手に入れたいからです。


この構造をしっかりと頭に入れてくださいね。

とても、とても重要です。


ひとつの欲求が強ければ強いほどに、それぞれの欲求も強い状態にあります。そしてその結果湧いてきた感情はその欲求が満たされるまで出てきます。感情は結局は、自らの欲求の欠乏感からやってきていると言ってもいいでしょう。


勘が働く人はもうわかったと思いますが、なぜ単に不安や恐怖をどうにかしようと必死になっていても、なかなかとらわれが減っていかないのか。なぜ「セドナメソッド」で「欲求」を手放す必要があるのか。


言わせてください。


「今ここ」にいてください。


不安はあなたの「過去の体験の再生」にすぎません。そしてそれが思考や感じ方を引き起こしているに過ぎません。それに気付きを入れてください。


事実はまだ何も起きておらず、今ここというのは、常に安全・安心なんです。


とは言うものの、簡単に今にいることができないから、気付きが必要で、そして手放していくことが必要なんです。


それぞれの欲求の手放し方は、前回までの動画でお話してきました。そちらを確認してください。

ここからはさらに少し進めます。


あなたが不安や恐怖感にとらわれていたとしたら、今まで通り「クレア式」の理解を元に「実況中継法」をしてください。そして不安や恐怖感をセドナメソッドで手放してください。首尾よく緩和していけば、それだけでもいいでしょう。しかし大抵はしつこく、あなた自身を覆うでしょう。


そうしたら、次の質問をしてください。


「この感情は、どんな欲求が満たされないからなのだろうか」


「どんな欲求を満たそうと必死になっているのだろうか」


答えはわかっていると思います。


「安全・安心欲求」であり、「承認欲求」であり、「コントロール欲求」ですよね。


その中の、どの欲求を優先して手放していくのかは、構造を理解すれば、安全・安心欲求、そして承認欲求、最後にコントロール欲求となります。

それはわかりますよね。


でも、慣れないうちはなかなか、この全てにセドナメソッドで手放すことが面倒だったりします。また、焦ってしまって、頭が真っ白なんてこともあるでしょう。


そんなときは、コントロールしていることに必死な自分には、今のあなたでしたら、たいてい気付けているでしょうから、コントロール欲求から手放してしまいましょう。


そして余裕があれば、


「安全・安心欲求が強いから、コントロールしたいんだな」


「承認欲求が強いから、コントロールしたいんだな」と


気付きを入れて、そのどちらか、または両方の欲求を手放していってください。


そして最後にもう一度、不安や恐怖感を手放してみることをしてください。理解とこの方法に信頼と熟練が進めば、感情はその場で緩和・消失していきます。


焦らずに「クレア式」の4つの原則と合わせて、このセドナメソッドによる欲求の手放しを活用していただき、あなたが抱えている、本来必要のない不安や恐怖感からの解放を目指してください。


今回の欲求の構造についてのお話は、セドナメソッドの中でもトップに位置する大切なお話です。そして、それは「クレア式」のさらなる理解と効果に繋がります。このツートップを柱にこれからも取り組んでいかれることを期待します。


最後に、この動画をはじめてご覧いただく人へ告知ですが、今見ていただいている動画は「セドナメソッド」という手法についてお話しています。

この方法は感情への執着を手放し、あなたの抱える不安や恐怖感からの回復を目指す方法です。


日本においては、知る人ぞ知る方法であり、しかしながらカウンセリングルームはもとより、病院での臨床においての利用率はほとんどありません。しかしながら、とても強力かつシンプルで安全な方法です。詳しくは動画の下にある概要欄を開いていただくと、参考にしている書籍の案内を紹介していますので、本と合わせてこれからの動画をご覧いただくと理解が深まります。ぜひ参考にしてみてください。


またこのセドナメソッドについては、毎回の配信の中身についての文章がまるごと、私のホームページにあります「セドナメソッド」というメニューに載せていますので、音声と文章で同時に学べますので、より理解が深まるかと思います。そのホームページのリンクも下記概要欄に貼ってありますので、そちらからご覧ください。よろしくお願いします。


今回も聴いていただき、ありがとうございます。

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よろしくお願いします。

とがしやすゆきでした。


今回の動画はこちらへ