2021/3/13 YouTube配信原稿
みなさん、こんにちは。
とがしやすゆきです。
第26回目の「セドナメソッド」の講義動画を始めます。
今回も前回に引き続き、目標を立てるに際して、どのような書き出し作業をしていったらいいのかについてお話をしていきます。
前回までで、トータル10個あるポイントのうち6個まで説明をしました。今回は残りの4個をお話したいと思います。
さっそくですが…
7つ目。
◉「〜ほしい、〜したい」という願望を言葉にしないこと」
例えば、「お金が欲しい」という状態と、実際に「お金が手に入っている」状態は違います。
脳の認識としては、あなたの願望は、願望のまんま受け取ります。
お金が欲しくても、欲しいと言うのは願望ですから、その願望の状態をそのまま維持するように脳は働きます。
「お金が欲しい状態」と「お金が手に入っている状態」のどちらをあなたは望みますか?
「欲しい」とか、「〜したい」という言葉を使う、その時は不足感、欠乏感を味わっている状態なので、そのままの状態を
維持するように脳は受け取ります。「お金が欲しい状態」を維持し続けるだけなのです。
あなた自身も、不足感、欠乏感のフィルターを通して、その言葉を言っているわけですから、そちらに意識が引きずられます。
あなたにそくした例をあてるならば、「パニック障害を治したい」は願望です。しかしその言葉は、「治したい願望」からズレることなく、維持されていくことになります。
正しく脳に認識させるには、最終的な状態を言葉にします。正しくは「パニック障害が完治しています」となります。
そうなれば、不足感、欠乏感に邪魔されずに、完治している状態にイメージが維持されやすくなるのです。
次、8つ目です。
◉「解放を促進するような言葉を使うこと」
これは先程の説明とかぶるところなのですが、「欲求」を言葉にしないということです。
「欲求」の裏には不足している、欠乏感を抱えていて不満な状態にあるのです。欠乏感にとらわれれば、周り巡ってまたもや「欲求」にとらわれる事になるのです。
思い出してほしい「セドナメソッド」で言っている「承認欲求」「コントロール欲求」「安全・安心欲求」は「〜したい、〜されたい、〜になりたい」という願望を含んでいます。
願望は不足感、欠乏感を意識させます。その状態を維持させてしまうのです。
またですね人間関係でも、あの人に「〜であってほしい、〜をしてほしい」といった一方的な願望も、相手をコントロールしたい欲求となってしまい、それが満たされることはないでしょう。そうなっていないところを見続けることだけが繰り返され、ますます不満が溜まっていくだけです。
9つ目。
◉「達成方法ではなく、最終結果を述べるようにすること」
あなたが求める目標を達成するためには、必要なことを愚直に行っていく必要があります。
そのために目標設定をする時に、事細かく、目標達成のために取り組む方法を盛り込む人がいますが、セドナメソッドではそれはかえって「制限」ということに繋がってしまうようです。
目標達成までの過程は紆余曲折です。時に軌道修正していくことが必要となるときもあるでしょう。
「制限」を与えてしまう、事細かい方法を目標設定に盛り込むと、それが生かされない時に、いらない気分を味わうことになってしまって良くありません。
その方法が上手くいかずに、その良かれと思っていた方法がバリケードになって前進を妨げてしまっては本末転倒です。
目標設定はあくまで最終的な状態を言葉にしましょう。
「パニック障害を治したい」「パニック障害を治すために、これをやって、あれをやります」ではなく、「パニック障害を克服して、元気に過ごしています」でいいんです。
あくまで、ここでお話しているのは、目標であって、そのための「アクションプラン」ではありません。ここを取り違えないでくださいね。
元気に過ごしている状態をイメージしつつ、そのために何をやるのか、それをアクションプランとして出していく作業はその後です。
最後です。10個目。
◉「勇気や、受け入れ、安心、穏やかさに繋がるような言葉で書くこと」
「パニック障害を克服して、元気に過ごしています」の中の「元気」という言葉には、力強さや勇気が含まれています。
また「穏やかに過ごしています」も、ゆったりとしたイメージがすぐにでも湧いてくるでしょう。
それに対して「発作もなく、元気に過ごしています」はどうですか?
これはよくやってしまう間違いです。
確かに最終的な状態は発作がない状態であり、そして元気に過ごしている状態なのでしょうが、「発作がない」という言葉に、どこか暗い影をイメージしてしまいませんか?
変な記憶が思い起こされていたりしませんか?
元気に過ごしている状態が「発作がない」という一見すると喜ばしい言葉によって霞んでしまうんです。
このニュアンス伝わるでしょうか。
安心、穏やかさだけがイメージされていればいいのです。何がどうなっていて、こうなっているとやってしまうと、最終的な結果を引き出す条件を並べてしまうことになるので、これは避けましょう。シンプルで行きましょう。
さて目標設定をしっかり認識して書き出す作業の際に、必要な10個のポイントをお話してきました。
もう一度言いますが、お話しているのは「アクションプラン」ではないので、取り違えないでくださいね。
アクションプランは、この目標設定が正しく言葉に表現できたあとに、「じゃあ、この目標設定を達成するには何が必要なのか」という問いかけのもと、引き出していく作業です。
正しく目標設定が言葉にできていれば、必要なことは簡単に引き出すことが可能ですから、この目標設定のポイントをしっかり押さえて取り組んでみてくださいね。
今回も「セドナメソッド」の観点から、目標設定の正しい立て方についてお話をしました。