メリット・デメリットを手放す(セドナメソッド㉙)

2021/06/26 YouTube配信原稿


みなさん、こんにちは。とがしやすゆきです。

第29回目の「セドナメソッド」の講義動画となります。


今回のテーマは「利点と不都合を手放す」をテーマにお話ししていきます。


前回は「好き・嫌い」を手放す方法についてお話をしました。人間関係や、特定の場所、物に対する執着を手放すのに最適なルーティンでした。


前回と今回の内容は、人生において、そして毎日の生活においての、あらゆる選択に対して大きな気付きをあなたに与えることになるでしょう。私も「セドナメソッド」に中で一番よく使うルーティンです。


さて今回は、「利点」と「不都合」。わかりやすく言うと「メリット」「デメリット」についてです。


メリットとは、好都合、得、利益、魅力などに言い換える事ができます。それに対してデメリットは損、不利益、気が進めないことなどに言い換えられます。


例えば、あなたがある目標を立てていく際に、その目標を立てるメリット、デメリットを手放していくと、もしかしたら本当の目標はそこではないかもしれない、あらたな目標が見つかるかもしれません。またヤル気の有無にこだわらずに、目標達成率も高まってくるでしょう。


また何かを決めなくてはならない時、何かを頼まれて迷っている時など、選択に迷う時に使ってみると決断力が早まるかもしれません。自分のとった選択に後悔してしまいやすい人は、前もって選択のメリット、デメリットを手放しておくと自分にとっての最適な選択をすることができるようになるでしょう。


また、なかなかやめられない癖や、変えたいのに変わらない行動、結果的に後で痛い目にあうことがわかっているのに、いつもやってしまうことなど、このルーティンを行う価値はとても大きいです。隠れた自分のニーズ、気付きはあなた自身に驚きをもたらすかもしれません。


あなたが長年、抱え込む思考、行動の裏には、隠れたメリットがあったりもします。例えばあなたが、今悩まれているパニック障害など、不快だと思っていながらも、なかなか克服できずにいるのは、あなたの中にデメリットより、変わらない方がメリットが大きいのかもしれません。


今回お話しているルーティンは、あなたにとってとても挑戦的なものになるかもしれません。しかし自分に向き合うことに勇気を持って取り組もうとする人にとっては、この上ない価値を与えることになると思います。


決めなくてはならないこと、解決したい問題、達成したい目標、徹底的に解放したい問題などに積極的に使ってみてください。


さて、そうは言っても「「セドナメソッド」。

とてもシンプルにあなたの中のメリット、デメリットを解放してしまいます。


やり方は超シンプル。いつも通りです。


まず、あなたの取り扱うテーマをあげてみましょう。



 あなたがそのテーマで得られるメリットは何ですか?


例えば、あなたがその目標を立てたメリットは?

また、前進しないことのメリットは? 前進しないことがメリットなんてことはない!と思うあなたは、もう少し想像力を働かせて考えてみてください。抱え込み、悩み続けるのには、理由があるのです。


前進しないことは、本当にデメリットだけでしょうか? パニック障害を治したいのに、治せないでいることは、あなたにとって、本当にデメリットですか? メリットがどこかにあって、自ら抱え込んでいる可能性はないですか?



 それに対する思い浮かんだ思考や、感情(気分)を認めますか?


 手放せますか?


 手放しますか?


 いつ?


いつもの基本的なルーティンです。

覚えていますか?


さらに、このメリットから生まれた、この感情(気分)を「欲求」の面からも手放してみましょう。


この感情はどの欲求から出てきていますか?


覚えていますか?

欲求には三つありました。

「承認欲求」、「コントロール欲求」、「安全欲求」でしたね。


その感情(気分)はどの欲求が足りていないために湧き出してきたものでしょうか。その欲求がわかったら、同じように手放してしまいましょう。


これも復習になります。怪しくなってきたら、復習をしてから再度戻ってきてくださいね。


さて、抱え込んでいる問題を問題としてだけではなく、そこにメリットという可能性を見出して手放していくと、何か自分では気付かなかった事に気付くかもしれません。


人は変化を怖れます。良かれと思うことも、変化は潜在的に怖れの範疇に入ります。そのままでいる事のデメリットが、実はメリットであることもあるのです。


さて、ここで話は終わりではありません。


あなたが求めるテーマの中に潜む「メリット」を、想像力を使って導き、それに対してのあなたの思考、感情(気分)、そして欲求を手放したら、今度は同じ流れで、「デメリット」を手放してみましょう。


デメリットはメリットよりも自然と出てくるかと思います。あなたが選んだテーマには、今が不満、不安、そして迷っていることですから出てきやすいはずです。


このようにそのテーマに潜むメリット、デメリット両側から、あなたの思考、感情(気分)、欲求を手放していくんですね。


すごいシンプルです。


あなたがパニック障害など、心の病で何年にも渡り、悩み続けて社会復帰できない、治そうと思っているのに必要な行動ができない人、依存症で悩まれているあなたにとっては、今回のテーマはとても大きな価値があります。


私にとっても、このルーティンは気付きと前進の助けとなってきました。もちろん、これから先も使っていきます。


今回のお話は「利点、不都合」つまりメリット、デメリットを手放すということについてお話しました。


「セドナメソッド」はシンプルなメソッドではありますが、日常生活の中で使えば使うほどに、効果の精度が高まりますから、根気よく活用してみて下さい。


また次回もお話を続けていきます。

ありがとうございます。とがしやすゆきでした。


今回の動画版はこちら