Q228: コロナ感染で辛い強迫観念に振り回されている人へ

もけなんさんからの質問


こんにちは、いつもこちらのブログや、お悩みを読んで、自分だけじゃないんだと感じて何回も読み直し、自分が大事だとおもっているところはやはり、4原則なのですが、なかなかできずいにます。

直面したらもう終わり。なかなか受け入れることができません。

しかもこのご時世で、ちょっとの、のどの違和感、咳、息苦しさなどがあると、そっからどんどん妄想が悪いほうへ、悪いほうへ広がり、想像力がたくましく働き、はい、自分コロナなんじゃないか、ほら咳がでてるぞ、胸が苦しいような気がするぞってもう、怖くて、怖くて、体温計ってばかりです、いつ計っても平熱なんですけどね。でも無症状かもしれないしとか。

はあ、今日もなんか息がくるしいような感じやんって。

自分の思考の癖からきているただの幻想とゆうことは頭ではわかっているのですがなかなか、グレー思考に落とし込めません。

テレビから流れる、やりきれないコロナに関するニュースをみると、やはり、かかりたくないと思いますし、特定のひととしか会ってはいませんけど。もうどこで拾うかはわかりませんね。

愛知ですし、ひとり暮らしですし、先生どうか、助けてください!!!!!

頭の中が忙しくて困ります!!



回答


最近、カウンセリングの予約でも多い、「コロナ感染」に対する不安感についてのご質問です。

不安や症状に対する向き合い方はわかった。

ただ、なかなかそう易々とその通りにはできない…

そしてできない事に焦り、そうなれば思考が止めどもなくあらわれ、自分を支配されていく感覚は、まさに強迫的です。

自分の妄想からきていることは頭ではわかっているものの、正しい理解にすり替わっていかずに苦しくて仕方がありません。

まだこれからいつ終わるかもわからない、このコロナ情勢。今の心身の状態がマイナスに傾いている以上は、将来に明るい展望が見えてくるわけもなく、ただ頭の中で気忙しく、マイナス思考、イメージがダダ漏れ…

きっと、ご質問をいただいた、もけなんさんをはじめとして、今これを読んでいる方も同じ状況下にある方が少なくないでしょう。

ただでさえパニック障害で辛いのに、ここのところやけにコロナ感染でナーバスになっていることに、今まで以上に不安がプラスされて感じているのではないでしょうか。

さて、このようや状況下、どのようにして向き合い、過ごしていったらいいのか。

心がけて欲しいこと3点。


◉原因を突き止めようとすること。

◉情報収集に時間を費やさないこと。

◉正しく、そしてポジティブになろうと必死にならないこと。

◉そんな状態にあっても、ジッとして考えにふけない事。


すべて頭脳労働なのです。
頭の中での作業なので、いくらでも創作できます。

この創作の中身は、ほとんどバッドエンド。

自らが不安のネタの発信地となっているので、やめましょう。

しかしながら、ここは分かってのことなのでしょう。それでも、うまく思考の暴走に対処しきれずに、どうしても追ってしまうのでしょう。

それでも、やってしまってる時は、そんなあるがままにジャッジせずに、ただそう言った状態にある自分に気付きを入れて下さい。

上手くいかないことを、「やばい!」いけない事と結び付けないようにしましょう。

コロナに関しては、私たちのコントロールの及ばない状況にもあります。未知の出来事に、まだ翻弄されているのが現状です。

見えない相手だけに、そして感染したら大変な事になるかもしれない不安をはらんでいるわけですから、不安になるのも当たり前なのです。

良からぬ妄想に気付いたら、首を横に振らずに、そんな自分をあるがまま認めましょう。

「受け入れ」についても100パーセントの受け入れなどは不可能ですから、丸ごと全部の受け入れを強要しないように。

「受け入れ」は「起きても良し」というより、「起きているね」と現状を認める事です。ここを勘違いしないようにしてくださいね。

その上で、それを考えるのは、「とりあえずは、後にしよう」と妄想の先延ばしを心がけましょう。

妄想は止めようとすれば、余計に止まらなくなります。

しかしどうせ止まらない妄想であれば、「今じゃないよね、どうせ、あとでも、いつでも妄想を生み出せるのであれば、とりあえずは今はやめておこう」

と態度をあらためていくのです。

まだ妄想に気付いたら、何かに取り組みましょう。妄想と、日常の行動をワンセットに。これは気を紛らわせる事に繋がる事になるように思いますが、ここではそのお話ではありません。

そんな妄想がありながらも、日常の取り組みはちゃんとできている事を確認するためにやるのです。

妄想を、じっと床を見つめて想いにふけるような事がないように。

パニック障害の人は、強迫性障害に至る人も少なくありません。

というより、パニック障害の一症状として強迫観念があります。

考えたくもないことなのに、考えてしまうのは大変辛いです。

しかし安全、安心でありたい欲求が強いために、それは考えざるを得ないのです。

安全、安心が脅かされるのでは?と思えば、コントロールしたくもなりますよね? 

コントロールの術が「予測思考」に至っていると今回のような事になります。仕組みを理解してください。

「安全、安心でありたいんだな」

「コントロールすることに必死になっているんだな」

そんな自分に気が付いています。

と「実況中継」をしてもいいでしょう。

コントロールできることは最低限する。コントロールできない事は、どんなに手を尽くしてもコントロールはできません。

必要な対処をされてもなお、コントロールすること、安全に対する欲求が強いのであれば、「「セドナメソッド」を実践されてもよいでしょう。

繰り返される辛い感情(気分)は強い欲求、欲求の欠乏感からやって来ますら、その欲求自体を手放し、感情(気分)を手放していくと、少しずつ観念も緩んでいくでしょう。


私とて不安なわけではないのです。
日に日に感染者は増え、対処方法も頭打ち。自分の身は自分で守るしかない状況下で、不安も以前より増しています。

その中で必要最小限の対処は守る事を心がけつつ、それでも日々の生活があるわけですから、その不安を頭に抱えつつ、やるべき日常生活をしっかり取り組む。

それでもなお、万が一の事態が来た場合は、「その時の自分」でしか対処はとれません。そこは覚悟を持つしかない状況下なのです。

コロナ禍ではありますが、日常生活をしっかり取り組んでいきましょう。